大文字焼きの日の思い出と言えば・・・
我が家、一之舟入の3階の窓から2階の大屋根に出て二条大橋方面を見る
絶景かな絶景かな・・・(五右衛門か~い!)
隣に座っているのは例の(結婚)噂の相手???
彼は初めての大文字焼きに感動♪
その時、姉が
「〇ちゃん、玄関に誰か来たはるえ!」と呼びに来た。
誰かって誰やねん???
玄関に降りていくとガッチリした体格の見知らぬ若者が???
「はい、どなたですか~?」と訊くと
「大阪の○○です」と、言う。
えっ!
「○○君?」
ビックリだ!
突然の訪問だし顔もよく覚えていないから超超びっくり!
彼、Y君は大阪の中学の同学年の子だ!
でも、中学生活の3年間に1度も同じクラスになったことはない
口もきいたこともない
友達の友達でもない
中学の3年間にY君が相撲部であったことは知っている
学校では中々の有名人であった
下校時に3階の教室から階段を下りていくと
相撲部の男子生徒たちが階段の陰で「まわし」に着替えている
毎日の事だった
勿論、その頃のわたしは色っぽい・・・いやエロっぽい気持ちは皆無だし
その光景を見るつもりもなかった
と言うか視力 0,1 の わたしには何も見えていなかった
卒業した年の夏の日、Y君から暑中見舞いが来た
名前に覚えはなかった・・・「だれやねん?」
暫く考えて「相撲部にいたY君か!」
と、思い出したが なんで?なんで? なんでY君から暑中見舞いやねん?
返事も出さない無礼モンの わたしはそのままハガキの事も忘れていた
そのY君の突然の訪問である・・・ビックリした
ましてや親しい友達にしか一之舟入を教えていなかったから
頭には???がグルグル回って飛び跳ねた
「どうしたん?何か用事?」と訊くと
「あっ、大文字焼きを見に来ました」と男っぽい声で答えた
んん~、そう言われたらむげに追い返すわけにいかない
かくしてすぐ傍の二条大橋へ案内することに・・・
2階の屋根からは眼鏡をかけて観ていたから大の字はクッキリ♪
しかし二条大橋は大勢の見物客ですし詰め状態???
Y君は、はぐれない様にそっと手をつないできた
ほら、きたぞ~~
心の中で厚かましい奴やな~
と、思ったがY君にしたら意を決した行動だったんだろう
今思えば可愛いものである
その後、しばらく文通なるものが続いた
Y君は高校ではサッカー部に入ったようだ
頭でボールを弾いた時、脳震盪を起こして失神
救急車で運ばれたとか・・・
又、京都に行ってもいいですか?・・・とか・・・
その頃のわたしには滅多に会えない彼氏K君がいたので
Y君のことに興味はなかった
度々返事を返さないことや
K君とわたしの事をよく知っていた(学校中で評判であったから)事もあり
やがて2年ほどの文通で終わった
中学生時代、わたしに手紙をくれた男子たちを纏めても
K君と引き換えることができないほどK君が大好きであった
後々に京高に勤めるようになって今の伴侶と出会うまで
K君との恋は続いた
5年の付き合いの後、とうとう わたしは振られてしまった
まっ、既に今の伴侶と交際中であったから傷は小さく済んだ♪
大文字焼きの日には決まって思い出す淡い青春???物語である・・・ジャンジャン