兼好法師は言いました
「家の作りやうは、夏をむねとすべし」
そう、夏が来るたびに思います・・・ああ~こんな家に住みた~い
子供のころに住んでいた西洞院の家は、こんなでした。
ふすまを外すとドド~ンと突き抜け・・・。
縁側からは庭が見えて打ち水をすると身も心も涼しくなる
夜の帳が下りる頃には木々が緑深く見え、打ち水の水滴がかすかに光る
あの頃は蛍の饗宴も当たり前の光景でした
家を突き抜けるように通っていく風・・・
中庭で行水をして縁側の籐の椅子に座る
井戸で冷やしたサイダーを飲む
なんという贅沢か・・・って、子供のわたしには風情なるものは無関係???
いま、思い出しても贅沢な夏の家であった???
今一度、命とお金が続くなら住んでみたい・・・
「夏をむねとすべし家に」