ヒロキ先生は、初任者なのに子どもの叱り方がうまい。
中学校で生徒指導の様子をよく見ているK先生は
「ヒロキ先生の生徒指導、すごいですね・・・。初任者とは思えない」
とおっしゃる。
なんで上手なのか、ずーっと不思議でした。
で、この間、改めて尋ねました。
「ねえ、どうして子どもを叱るとき、いつも、静かに叱るの?
一度も、大声を出したのを見たことがないよね。」
すると、「大声で叱られても、ちっとも、反省しなかったんですよね・・・オレ」
どうも、ヒロキ先生は子どもの頃いっぱいやんちゃをして、
先生にしょっちゅう叱られていたらしい
でも大声を出して、叱る先生はある意味とても楽だったそうな
その先生の感情の嵐が過ぎ去るのを、反省したふりをして
「はい、はい」と答えてじっとがまんしていればいいから
「全然、反省なんかしてませんでしたぁ。何にも考えてなかったンスよね」
ところが、高校の部活の先生はほとんど怒鳴らなかった
初めて、自分を振り返って、自分の行動を顧みるようになったんだそうです。
だから、怒鳴る叱り方は、子どもにとってほとんど意味がないことを
ヒロキ先生は身をもって知っているということらしい。
ヒロキ先生はあくまで、明るいのです。