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ギリシャ文字を用いた記号(英語由来など)とギリシャ語の発音との関係

数学や物理などでギリシャ文字を記号として用いることがあり、中には英語の頭文字をギリシャ文字に置き換えたものもある。

例えば和の記号「Σ(シグマ)」は英語の「sum」(和)の頭文字のSに相当するギリシャ文字がΣであることから採用された。エクセルではオートサムのアイコンが「Σ」になっている。

電気抵抗の単位「オーム」の記号は「Ω(オメガ)」。ドイツの物理学者の名前から。Ohm→omegaと連想しやすい。

「Δ/δ(デルタ)」は数学や物理の分野で「差(分)」を表す記号として使われる。英語で「差(分)」を意味する「difference」または「difference」から。これらの頭文字のDに相当するギリシャ文字がΔであるとしている。英語で「差」という意味で「defference」の代わりに「delta」と言うことがあり、「delta」と言うと「具体的な数字で表せる差」というニュアンスを含む。
欧米の校正記号で「削除(delete)」を指示する記号は「δ」を横に倒したものである。日本の校正記号の「トル」に相当するものだろう。「Delta」と「delete」の語感が似ていてイメージしやすい。

「Δ/δ」は古代ギリシャ語では[d]と発音したが、現代ギリシャ語では[ð](英語のtheのthの音)と発音する。現代ギリシャ語で[d]の音を表す場合は「ντ」と表記する。「Delete」、「difference」を現代発音にのっとってギリシャ文字に転写するとそれぞれ「ντελήτ」、「ντίφερενς」となる。
「Δ/δ」という文字の名称はギリシャ語で「δέλτα」で、古代ギリシャ語では[ˈdel.ta]、現代ギリシャ語では[ˈðel.ta](「ゼルタ」に近い)と発音する。「デルタ航空(Delta Airlines)」など、外国の固有名詞の場合は「Ντέλτα」と表記することもある。

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