ある牧師から

ハンドルネームは「司祭」です。

クリスチャントゥデイ異端捏造問題を調べるようになったきっかけ

2025年02月22日 | 備忘録

2007年7月16日、当時新潟県柏崎市に在任していた筆者は、中越沖地震に遭遇した。最激震地に居たため、震度6強を体験した。教会員の安否確認のため街に出ると、街が壊れていた。教会員宅見回りのあと散乱した教会の中をどうすることもできず、関東教区に援助を要請した。脱力して茫然としていると電話があった。東京のNHKからの取材であった。見てきた被害の様子を伝えた。






(地震当日の市内の様子)

この夏はボランティアの受け入れに大わらわであった。そしてその後は、ヒビの入った会堂の修築のため、業者との折衝に明け暮れた。地震も大変であったが、地震後のもろもろのことでもいろいろ勉強させられた。

さて、そんなこんだで1年以上たった時、何かの都合でネットで自分の名前を検索していると、びっくりする記事がひっかかってきた。これ長岡、小千谷市の教会「大きな被害はない」 中越沖地震 : クリスチャントゥデイ

クリスチャントゥデイ 新潟、長野で震度6強の地震 教会にも被害
2007年7月16日19時25分 

16日午前10時13分ごろ、新潟県上中越沖を震源としたマグニチュード6.8(推定)の地震が発生し、新潟県中越と長野県北部を中心に震度6強の地震を観測した。共同通信の午後5時現在の集計によると、新潟県で5人が死亡のほか、負傷者は600人を越えている。震源の深さは約17キロメートル。気象庁が新潟県上中下越と佐渡に津波注意報を出したが、午前11時20分に解除。現在、余震への注意を呼びかけている。

今回の地震で、日本基督教団・柏崎伝道所)が被害を受けた。教会内部では家具類が散乱し、信徒達が片付けに追われている。横揺れの地震のため、高さのある2階部分の揺れが大きく、被害が激しかった。16日午後6時現在、水道が止められている。教会の建物への被害は少なく、倒壊の危険は無いという。

臼田師は、「現地に行って何か出来るかではなくて、自分が現地へ行って何をするのか明確にしてから来て欲しい」と具体的な援助を呼びかけた。

日本基督教団関東教区新潟地区では今後、対策本部を設置し、ボランティアのネットワークを形成していく予定だ。

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こういう記事であったが、なんだこれは!と思った。取材も受けていないのに、中越沖地震当日のことが当日付で記事になっている。気持ちが悪かった。同時に自分が属している教団が少し前に出した声明についても連想した。

【4654号】「クリスチャントゥデイ」に関する声明

日本基督教団総会議長
山北宣久

2004年4月11日に発刊され、現在はインターネット新聞として出されている「クリスチャントゥデイ」については、その当初より発行団体について疑念が持たれてきた。ことに韓国における設立者である張在亨牧師の統一協会の前歴問題をはじめ異端問題までも提起されている。日本においても救世軍 山谷真少佐、クリスチャン新聞 根田祥一氏に対して法的抗争を図るなどをしている。
日本基督教団としては、これらの疑惑が解決されない限りキリスト教として同一の線に立つことは出来ないと判断する。従って、今後一切の関係を持たないと共に、クリスチャントゥデイ紙創刊号に掲載した祝辞及びメッセージを取り消す。

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そうか、やはりクリスチャントゥデイというのは怪しいメディアだったのだ。統一協会の運営かしらん?当日ボランティアに来た人たちの中に隠れ統一協会員がいたのだろう。それで記事が発信されたのだ。こんなふうに思ってしまった。

クリスチャントゥデイ=統一協会と関連する怪しいメディアだ!

こう刷り込まれてしまったのである。

クリスチャントゥデイは怪しいメディアだと思い込んでた筆者は、その後2016年までそう思っていた。しかしあることからこの問題を解決してみようということになり、同年10月フェイスブックで「クリスチャントゥデイを議論する」というグループを作り、管理人をさせていただくことになった。

そうしてわかったことは、この問題ではいわゆる山谷裁判というものが行われていて、クリスチャントゥデイを異端・カルトとしてネットで書き込みをしていた救世軍の山谷真氏が、クリスチャントゥデイ社などに民事訴訟を起こされていて、2013年に一審敗訴し控訴していないことを知ったのであった。

そしてこの裁判結果を、クリスチャン新聞というクリスチャントゥデイからすると教界競合新聞が、2013年の判決直後に引き分けと報じていたことがわかった。この記事を書いたのは、当時クリスチャン新聞編集長の根田祥一氏である。しかも根田氏は、2016年の9月に行われた日本基督教団統一協会問題全国連絡会議において、山谷裁判の事実認定なるものが、クリスチャントゥデイの異端性を認定しているが如くの講演を行っていたこともわかった。

フェイスブックの同グループには根田氏も加わっていたため、やはりグループメンバーの溝田悟士氏が中心になって、根田氏に対して様々な質問がなされた。筆者も根田に対してこんな質問をした。「クリスチャントゥデイの異端・カルト疑惑は黒なのですか?」それに対する根田氏の答えは、「黒とは言えない。しかし白とも言えない」であった。

なんなんだ、と思った。クロと断定できないのに自社の新聞を使って疑惑を振りまいていたのか。そう思った。私はそれ以来この問題を追及するようになって今日に至っている。

現在の私の判断は、クリスチャントゥデイ真っ白、根田祥一真っ黒である。そして、日本におけるこの問題は、いわゆる「証言者」も含めて、すべて根田氏から出ていることなのである。つまり「初めに根田ありき」なのだ。

さらに、日本以外の国では2025年に入ってからはこの問題の報道を見ていない。この件は、捏造問題なのである。ちなみに、オリベットアッセンブリー教団のHPを見ると、張在亨先生がお元気そうな様子が伝わってくる。

Celebrating 32 Years: A Global Call to Discipleship : : Olivet News←の2枚目



根田氏は、「キリスト教メディア伝道に召されて張在亨異端問題を追及してきました」と言っているが、現在の状況は張在亨先生は世界の福音派の名だたる指導者、かたや根田氏は裁判に明け暮れる日々である。人生の差が歴然としてしまっている。

そして、根田氏につき従う連中はおふざけばかりである。



同じ場所に立つ峯野龍弘牧師と張在亨牧師

コメント (30)
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