スカートがやっと出来上がりました。
今回の編図は、
実際に編んだ寸法ではなく、一般的な寸法に置き換えて、計算し直した物を紹介したいと思います。
ですので、実際にこの通り編んでいませんので、間違いがあるかもしれないことを、お含み置き下さい。
製図方法は、日本ヴォーグ社の”手あみ大事典”を参考にしていますので、
それぞれの寸法にあった製図をされる場合は、その本を手に入れられるか、
”フレアスカート 製図方法”で検索してみて下さい。
それから、初めは、裏地をスカートに縫い付ける予定でしたが、
試行錯誤の結果、スカートにゴムベルトを使ったので、
万が一、糸が切れてしまう事を避ける為、
裏地を縫い付ける方法ではなく、ペチコートを作る事にしました。
(編み方)
1)別鎖の作り目をし、ウエストラインから編み始めます。
輪針(60cm)を使用し、輪に編みます。
5段目に増目をします。(編図参照)
62目(=248÷4)毎に1目増やし、合計4目増目する。
2)途中で、何度か寸法を測り、長さを確認しながら編む。
3)291段メリヤス編みを終えたら、縁編みをする。
メリヤス編みは、伏止めをせず、
輪針からかぎ針で目を取りながら、細編みを1段編む。
こうすると編地の伸縮性を失う事が無い。
縁編み方法は、円形ストールの編図案を参照。
4)ゴムベルトをW寸法(63㎝)に切り、1㎝程度重ねて輪に縫っておく。
5)ベルト部分を編む。輪針使用
ウエストラインから、拾い目をし、1段目を編む際に、減らし目をする。
※別鎖の作り目をした場合は、拾える目数は、248目-1=247目になる。
一般的な作り目等の場合は、248目拾い目をする。
5)ベルトを包みながら、とじ針で端の処理をしながら、端を本体に縫い付けて行く。
メリヤスはぎの要領で縫い止めて行く。
スカートの表に響かない様に、スカート本体の編地の裏編みの横になっている糸をすくって縫う。
(ペチコートの作り方)
1)型紙を作る。1/2枚分
縦線(脇線)146㎝(=75㎝+71㎝)を引く。
半径75㎝でウエストラインを37.5㎝引く。
円の中心から37.5㎝の点を通るもう一方の脇線を引く。
半径146㎝で裾線を描き、裾幅を測る。(=73㎝)
※製図は、1/10の寸法で行いました。
裾ライン73㎝の値は、実寸では未確認です。
※布地の幅が狭い時は、1/4枚分の型紙を作り、布地を2枚とる。
この場合、脇線は、両端2本縫う事になる。
2)裏地にアイロンをかける。
3)裏地の耳が脇側に来る様に二つに折り、型紙を置き、待ち針で型紙と布を止める。
4)縫い代を2㎝とる。
※ロックミシンがある場合は、裾と脇は、1㎝程度で可。
5)布を縫い代を引いた線に沿って裁断する。
6)出来上がり線をチャコペーパーとルレットを使って引く。
※角は、十時に描く。
※下の布がよれていないか確かめながら、引いて行く。
7)出来上がり線が、ちゃんと引けているか確認し、型紙を取る。
8)脇を袋縫いする。
出来上がり線が付いている側を内側になる様に布を織り、
布の端から1㎝弱の所を縫う。
布を裏返し、出来上がり線に沿って縫う。
9)ウエストを縫う。
脇の縫い代を後ろに倒し、ウエストの縫い代を2つ折にして、アイロンをかける。
いせ込みが必要な場合は、それを行う。
縫い上がりにゴムを通すので、2~3㎝あくように、縫う。
※フレアスカートの為、布の端と内側では、寸法が違うので、
布の端に、いせ込み(ギャザー)をかけて、寸法をあわせます。
※ゴムを通す作業をするので、縫い始めと縫い終わりは、返し縫いをして、丈夫に縫っておく。
10)裾を縫う。
縫い代を2つ折にして、アイロンをかける。
いせ込みが必要な場合は、それを行ってから、裾を縫う。
※写真の布地の長さ90㎝は、最低限必要な寸法なので、
購入するときは、上下10㎝程度ずつ、合計20㎝を足した寸法を買って下さい。(90+20=110㎝)
1/4大の型紙を2枚置いて、裁断する場合は、その倍程度必要です。
布の幅は、150㎝(=75×2)必要です。
さて、同じ糸で編んだこのプロジェクト、
以前の作品の写真を下に貼ってみました。
ボレロ、サマーセーター、ストールです。
では、また明日~。
~* 編図と糸の情報 *~
【モチーフつなぎのボレロ】
日本ヴォーグ社 手づくりタウンのレシピ屋さん
http://www.tezukuritown.com/recipe/detailWorks.php?id=D116970921
【サマーセーター】
編図
【ストール】
編図案
糸は、リッチモア ソワ・ド・エクラ 色番号3↓
http://www.richmore.jp/lineup/3110
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あなたと同じ「志」を持っているかも知れない…と思うと、とても嬉しいです。
このご縁に心から感謝いたします。