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寒露と雁風呂

2006-10-13 | 日々よこみち
秋になって、空を見上げることが多くなりました。すっごい綺麗ですよね~。二十四節気でいうと今頃の時候を「寒露」と呼ぶそうです。草や花に宿る露のことを表しているんだとか。

『暦の風景』(SEISEISHA発行)を眺めていたら、ちょっと感動してしまう記事をみつけました。秋に飛来してきた雁は、くわえていた木ぎれ(海上での止まり木用)を海岸に落として、春になると再びくわえて帰ると言われていたそうです。残された木ぎれの数は、生きて帰れなかった雁の数っと信じられて、津軽の浜人が、これを拾って風呂を沸かして死んだ雁の供養をしたそうで、これを雁風呂(がんぶろ)と言うそうです。はぁ~、なんて温かな心遣いでしょうかぁ。

「荒城の月」作詞・土井晩翠 作曲・滝廉太郎
秋陣営の 霜の色 
鳴き行く雁の 数みせて
植うる剣に 照りそいし 
むかしの光 いまいずこ


お次に『自然のことのは』(幻冬社)を眺めていて、雁が「く」の字に連なって飛ぶ姿を「雁の琴柱(かりのことじ)」と呼ぶことを知りました。琴の弦を支える琴柱に見立てているそうです。もう少ししたら、越冬しに飛んできますね!楽しみだなー。
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