辛かったことシリーズ・・・詳細編⑤

⑤大好きな女の子の家が火事で全焼してしまったこと。（小６）

５年生・６年生と持ち上がった学級に，あこがれの女の子がいた。
何もかもがかなわなかった。
自分と違う世界に住む，今風に言えば超セレブな女の子。お医者さんの娘。
ただ一つ勝負できるのは，勉強だったけどほとんど小差で負けていた。
誕生日がクリスマスイブで，お誕生日会に呼んでもらった。
オレが，初めて生クリームケーキを食べさせてもらった家，初めてコカコーラを飲ませてもらった家。
テレビの中に出てくる応接セットやシャンデリアが普通にある家。
そんな家のお嬢さん。みんなのあこがれのマドンナ。
オレが，よくスカートめくりして泣かしていた子。

その子の家が，小６の終わりの頃に，火事で全焼した。

みんなでお金を出し合って何かをあげようと相談して，意見がまとまらず，中学校で使う学生鞄か，勉強用の電気スタンドということになった。
学級委員をしてたのかなあ？オレが任されて代表して買いに行った。
いつまでも彼女を照らして欲しいと思い電気スタンドを送った。

約４０年前のお話。