1:アルテミスとオリオンの悲しいお話
狩りの名手「オリオン」は、月と狩りの女神「アルテミス」と恋仲になった。
しかし、アルテミスの兄、太陽神「アポロン」はそれを認めず、2人を引き離しにかかった。
海から出ているはるかかなたのオリオン(オリオンは海の上を歩けた)の頭を、
黄金の岩と偽り、アルテミスに弓をいらせた(アルテミスは弓の名手)。ひどい兄だよね。
オリオンは、何も知らないアルテミスが放った矢で死んでしまう。
大変悲しんだアルテミスは、大神「ゼウス(全能の大神だが好色)」に頼んで、
オリオンを星座として夜空に上げてもらった。
今でも冬の夜には、オリオンに会うために、月(アルテミス)がオリオン座を通ってデートしている。
2:サソリが苦手なオリオンのお話
オリオンはとても体が大きく、力持ちで、ギリシャ神話で一番の狩人だった。
オリオンは、そのうち力を自慢したり、ひどいことをしたりするようになった。
見かねた神々の女王、女神「ヘーラ(ゼウスの2回目のヨメ)」は、
オリオンをこらしめるために、彼の足元に大きなサソリを放った。
さすがのオリオンもサソリの毒には勝てず、命を落としてしまった。自業自得だけど残酷。
サソリはミッションの成功で星座にしてもらった。
今でもサソリが苦手なオリオン(冬の星座)は、サソリ(夏の星座)が東から夜空に上がってくると、西から沈んでいく。
ギリシャ神話は、面白いよ。