２０１１年度【馬市】の年齢別成績総括～２歳セール編

ここでは、２０１１年度に開催された【馬市】の成績を、年齢別総括としてまとめてみた。今回は、前回の「当歳セール編」＆「１歳セール編」に続き、今回は「２歳セール編」をお届けする。
⇒２０１０年度版：[ 当歳 | １歳 | ２歳 ]

２０１１年度の「２歳セール」は、【ひだかトレーニングセール】が上場頭数減少により中止となり、【ＪＲＡブリーズアップセール】、【ＨＢＡトレーニングセール】、【千葉サラブレッドセール】、【九州３月トレーニングセール】の４市場が全５日間の日程で開催され、４市場の合計結果は下記のとおりだった。

【２０１１年度１歳セール総合結果】
　■上場頭数：３６３頭
　■売却頭数：２５８頭
　■売却率：７１．１％
　■売却総額：１７億２，８５１万円（税込）
　■平均価格：６６９万９，６５１円（税込）
　⇒過去９年の結果一覧表などはサラブレッド競り市場解説ページにて

　＜参考＞
　２０１０年度の結果・・・
　　■上場頭数：３７１頭
　　■売却頭数：２３９頭
　　■売却率：６４．４％
　　■売却総額：２０億５，５２７万円（税込）
　　■平均価格：８５９万９，４５６円（税込）
　２００９年度の結果・・・
　　■上場頭数：３２８頭
　　■売却頭数：２３９頭
　　■売却率：７２．９％
　　■売却総額：１７億８７２万円（税込）
　　■平均価格：７１４万９，４５６円（税込）

【ＪＲＡブリーズアップセール】は３年連続の完売達成はならなかったが売却率は９８．７％（売却総額は約１億２，７００万円ダウン）、【千葉サラブレッドセール】は売却率を伸ばし７５．０％（売却総額は約８，６００万円ダウン）、【ＨＢＡトレーニングセール】も売却率を伸ばし６１．９％（売却総額は７，０００万円アップ）、【ひだかトレーニングセール】は中止、という内容から、２歳セール全体の成績は、売却率はアップ（６．７ポイント↑）、売却総額はダウン（３億２，６００万円↓）と結果となった。
※昨年の九州３歳トレーニングセールは中止だった。

【各２歳セールの結果や年次推移】
⇒【ＪＲＡブリーズアップセール】
⇒【千葉サラブレッドセール】
⇒【ＨＢＡトレーニングセール】
⇒【九州３歳トレーニングセール】

【主催者インタビュー集】


動画：千葉サラブレッドセール編



動画：ＨＢＡトレーニングセール編

ちなみに、２歳セール全体の最高額馬は、千葉サラブレッドセール上場馬の「No.21-フィヨルドクルーズの2009（落札者：窪田康志氏、父ジャングルポケット）」と「No.25-チューニーの2009（落札者：藤原正一氏、父シンボリクリスエス）」の２頭で、ともに４，１００万円（税抜）で落札された。

【２歳セール最高額 -No.21-フィヨルドクルーズの2009】

牡　鹿　2009/3/6　※写真：落札直後の横姿(2011/5/16)
父ジャングルポケット　母フィヨルドクルーズ（母父サンデーサイレンス）
⇒本馬のブラックタイプ（セリ名簿）へ
落札価格：４，１００万円（税別）
落札者：窪田　康志　氏
販売者・生産牧場：社台ファーム



写真・動画：騎乗供覧シーン＆落札シーン(2011/5/16)
※馬体重：495kg、タイム：17.9-11.3(29.2)

【２歳セール最高額 -No.25-チューニーの2009】

牡　黒鹿　2009/3/14　※写真：落札直後の横姿(2011/5/16)
父シンボリクリスエス　母チューニー（母父サンデーサイレンス）
落札価格：４，１００万円（税別）
落札者：藤原　正一　氏
販売者・生産牧場：社台ファーム



写真・動画：騎乗供覧シーン＆落札シーン(2011/5/16)
※馬体重：473kg、タイム：19.5-10.9(30.4)

　＜参考＞
　　・サラブレッド競り（せり）市場日程２０１１＆競り市場解説

by 馬市ドットコム

【Goffs November Mare Sale】が終了!

現地時間２０１１年１１月１８日～１９日、愛国・キルデアにて【Goffs（ゴフス社）】による【【Goffs November Mare Sale】（繁殖）が開催された。

２日間トータルの結果概要は、名簿掲載頭数４８１頭、上場頭数３９４頭、売却頭数２６６頭、売却率６７．５１％、売却総額６，９７１，６５０ユーロ（約７億２，２３０万円）、平均価格２６，２０９ユーロ（約２７２万円）、中間価格１０，０００ユーロ（約１０４万円）だった。
昨年と比較すると、上場頭数・大幅減少↓、売却頭数・減少↓、売却率・アップ↑、売上総額・大幅増加↑、平均価格・大幅上昇↑、中間価格・やや上昇↑の結果となった。
⇒２０１１年度セリ結果概要や各馬結果詳細はこちら
※１ユーロ＝１０３.６円計算

＜参考＞
２０１０年度の結果概要：
名簿掲載頭数５９６頭、上場頭数４９７頭、売却頭数３０９頭、売却率６２．１７％、売却総額５，１０５，５００ユーロ、平均額１６，５２２ユーロ、中間価格９，０００ユーロ。

最高額馬は、「No.942、Banimpire・めす・青鹿・2008年生・父Holy Roman Emperor・母My Renee（母父Kris S）」。本馬は、G2-リブスデイルS、G2-ロイヤルウィップSを含む重賞５勝、G1でも入着した実績馬で、２３０万ユーロ（約２億３，８３０万円）で落札（購買者：Oceanic Bloodstock）された。


⇒最高額馬No.942-Banimpireのブラックタイプ
Photo by Goffs

今年の【Goffs November Sale】は、前年と比較して当歳・繁殖ともに上場頭数が減少する一方で、セリ全体の売却総額、平均額が大きく伸び、中間価格はやや上昇するといった結果となっている。
⇒全体のプレスリリース

　＜参考＞
　　・ゴフス社オフィシャルサイト

by 馬市ドットコム