1月8日日曜日に行った四寸岩山(しすんいわやま)。
4時半に起きて準備をし、近鉄電車で吉野へ。
------昔からその山には大蛇が棲んでいて、その大蛇の胴回りの直径が四寸(約12センチ)あることから、
四寸岩山と名づけられたそうです。「執らわれない心/塩沼亮潤 著」
胴回り12センチといえばなかなか大きな蛇ではあるが、居ないとも言い切れないサイズだ。
目にしていないだけで、山には存在しているかもしれない。
どちらかといえば、四寸の長さの蛇だと愛らしいのだけれど・・・
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7時19分 吉野駅
山歩きをするようになり、吉野へも足が向くようになったのだが、
有名な千本桜とやらはまだ見れていない。
観光客などの人ごみはやや苦手なので、これからも行くことは無いだろう。
早朝の吉野駅に人影はなく、シーズンオフであることがはっきりと感じられた。
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7時48分 吉野温泉
以前、百貝岳を歩いたが、その時この辺りは雪の被害が甚だしく、
大雪のせいで木は倒れ、電線は道路へと垂れ下がっていた。
林業関係者や電気工事業者により速やかに復旧作業が行われており、
夕方には倒木は撤去され電線は元にもどっていた。
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如意輪寺へと向かい参道を歩く。
途中までは百貝岳とまったく同じコースをたどる。雪も無く気楽に歩く事が出来た。
2011年1月9日(日)百貝岳(吉野)
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吉野山の表参道(?)にある金峯山寺本堂蔵王堂が見えていた。
あちらへ行くには吉野駅から七曲がりと呼ばれる坂道を歩くか、ロープウェイに乗る。
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8時06分 如意輪寺
寺を突抜け道路を2回横断し、石畳の坂道を歩く。
しばらくして分岐になるが、上千本のバス停へと下る事ができる。
もちろん水分神社へと山道を進んだわけだが、バスに乗り奥千本バス停まで行く-----という案にも魅力を感じた。
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8時33分 稚児松地蔵堂
地蔵堂から山道を少し歩き、舗装路へと出て水分神社へと向かう。
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途中、墓場の辺りでも蔵王堂方面へ展望が開けている。遥か向こうには二上山。
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8時51分 吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
水分神社は補修工事が行われていた。
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神社から10分ほど歩いた所にトイレがあるのだが、そこでも工事が行われていた。
改装するようで、仮設トイレが設置されていた。
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遠方にえらく山容の美しい山が見えている。
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関西にある山とは思えない美しい姿。
この方角でこの鋭角的な頂は-----どうやら高見山だ。
9時10分、高城山公園前を通過。
9時15分、奥千本口バス停。
バス停の看板に、驚くべき張り紙がされていた。
「1月4日~2月29日までの間、吉野山~奥千本口区間のバスを例年通り運休いたします」
---------誘惑に負けていれば、上千本で来ないバスをひたすら待つところだった・・・
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9時25分 金峯神社(国土地理院:ウォッちず参照)
ようやく金峯神社(きんぷじんじゃ)に到着する。
吉野山最奥に位置する青根ヶ峰の西に位置し、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもある。
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標高は700mほど、気温は-1.5度。休憩所の屋根には氷柱が垂れ下がっていた。
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薄く雪の敷かれた社殿への階段を慎重に上る。
見下ろす景色がやけに新鮮だ。
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ここから南西の百貝岳方面へは行かず、東へと歩き、青根ヶ峰を通り四寸岩山を目指す。
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9時37分 山上ヶ岳・西行庵への道標
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9時40分、宝塔院跡にある休憩所に到着する。
明治初年の廃仏毀釈まではこの付近には多宝塔や四方正面堂、安禅寺蔵王堂など、
大小様々な寺院が点在していたようだ。
明治維新後の政府は国家統合の根本に神道を置こうとした。
それがために引き起こされた仏教関係への抑圧・排斥のことを廃仏毀釈という。
神仏分離が目的だったが、結果として全国的に排斥運動が広がり、仏教施設の荒廃を招いた。
特権階級に胡座をかく寺院には反省を促すことにもなったが、
このことがなければ、もっと多くの歴史ある様々な仏教施設が残されていた事だろう。
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大峯奥駈道を山上ヶ岳へと歩く。
奥駈道は熊野と吉野を結ぶ修験道の修行の道だ。
吉野蔵王堂から山上ヶ岳(大峰山)への道を往復する大峯千日回峰行(往復48km、高低差1300m)という苦行がある。
先に蛇の話で出た塩沼亮潤氏はこれを9年かけて成し遂げた。
毎年5月3日から9月22日の開山の時期に1日も休まず歩き、1000日を数える。
1,300年の歴史の中で2人しか達成した者はいないそうだ。
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9時48分 女人結界道標
女人結界の分岐から、山上ヶ岳へと続く古道を通り青根ヶ峰へと向かう。
歩き始めて久しぶりに急な階段を上る。
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9時53分 青根ヶ峰山頂(858.0m)
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西川。
-------山岳会の名前だろうか?
回数を重ねるたびにつり下げられた木の札。
不審に思っていたのだが、どうやら三角点(三等)の呼称が「西川」となるようだ。
三角点に名前があることなど、初めて知った。知っていたかもしれないが、初めて意識した。
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山頂から南へと下る。ちょうど真南には鉄塔が見えていた。
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展望は良好だ。
はっきりと確認はしていないが、八経ヶ岳らの山々が見えていたようだ。
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10時00分 道路
ここから南西へ、ちょうど黒滝村と川上村の境界上を道路に沿うように歩く。
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道は稜線上にあるため、周囲の山々が目を楽しませてくれる。
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雪の積もった広場が道路横にあった。
何か特別な場所かと歩き回ったが、別段なにもなかった。資材置き場のようなものだろう。
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10時07分 道標
ようやく四寸岩山への道標に出会った。
「よんすんいわやま」と高原地図にはあったが、道標には「しすんいわやま」とある。
現地での表記を尊重して四寸岩山は「しすんいわやま」と呼ぶことに決めた。
ここから道路と離れ、山道(大峰奥駈道)を四寸岩山へと高度を上げてゆく。
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それでは、長くなってしまっているが【其の二】へと続く。まったね~~!!
4時半に起きて準備をし、近鉄電車で吉野へ。
------昔からその山には大蛇が棲んでいて、その大蛇の胴回りの直径が四寸(約12センチ)あることから、
四寸岩山と名づけられたそうです。「執らわれない心/塩沼亮潤 著」
胴回り12センチといえばなかなか大きな蛇ではあるが、居ないとも言い切れないサイズだ。
目にしていないだけで、山には存在しているかもしれない。
どちらかといえば、四寸の長さの蛇だと愛らしいのだけれど・・・
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7時19分 吉野駅
山歩きをするようになり、吉野へも足が向くようになったのだが、
有名な千本桜とやらはまだ見れていない。
観光客などの人ごみはやや苦手なので、これからも行くことは無いだろう。
早朝の吉野駅に人影はなく、シーズンオフであることがはっきりと感じられた。
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7時48分 吉野温泉
以前、百貝岳を歩いたが、その時この辺りは雪の被害が甚だしく、
大雪のせいで木は倒れ、電線は道路へと垂れ下がっていた。
林業関係者や電気工事業者により速やかに復旧作業が行われており、
夕方には倒木は撤去され電線は元にもどっていた。
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如意輪寺へと向かい参道を歩く。
途中までは百貝岳とまったく同じコースをたどる。雪も無く気楽に歩く事が出来た。
2011年1月9日(日)百貝岳(吉野)
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吉野山の表参道(?)にある金峯山寺本堂蔵王堂が見えていた。
あちらへ行くには吉野駅から七曲がりと呼ばれる坂道を歩くか、ロープウェイに乗る。
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8時06分 如意輪寺
寺を突抜け道路を2回横断し、石畳の坂道を歩く。
しばらくして分岐になるが、上千本のバス停へと下る事ができる。
もちろん水分神社へと山道を進んだわけだが、バスに乗り奥千本バス停まで行く-----という案にも魅力を感じた。
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8時33分 稚児松地蔵堂
地蔵堂から山道を少し歩き、舗装路へと出て水分神社へと向かう。
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途中、墓場の辺りでも蔵王堂方面へ展望が開けている。遥か向こうには二上山。
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8時51分 吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
水分神社は補修工事が行われていた。
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神社から10分ほど歩いた所にトイレがあるのだが、そこでも工事が行われていた。
改装するようで、仮設トイレが設置されていた。
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遠方にえらく山容の美しい山が見えている。
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関西にある山とは思えない美しい姿。
この方角でこの鋭角的な頂は-----どうやら高見山だ。
9時10分、高城山公園前を通過。
9時15分、奥千本口バス停。
バス停の看板に、驚くべき張り紙がされていた。
「1月4日~2月29日までの間、吉野山~奥千本口区間のバスを例年通り運休いたします」
---------誘惑に負けていれば、上千本で来ないバスをひたすら待つところだった・・・
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9時25分 金峯神社(国土地理院:ウォッちず参照)
ようやく金峯神社(きんぷじんじゃ)に到着する。
吉野山最奥に位置する青根ヶ峰の西に位置し、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもある。
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標高は700mほど、気温は-1.5度。休憩所の屋根には氷柱が垂れ下がっていた。
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薄く雪の敷かれた社殿への階段を慎重に上る。
見下ろす景色がやけに新鮮だ。
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ここから南西の百貝岳方面へは行かず、東へと歩き、青根ヶ峰を通り四寸岩山を目指す。
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9時37分 山上ヶ岳・西行庵への道標
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9時40分、宝塔院跡にある休憩所に到着する。
明治初年の廃仏毀釈まではこの付近には多宝塔や四方正面堂、安禅寺蔵王堂など、
大小様々な寺院が点在していたようだ。
明治維新後の政府は国家統合の根本に神道を置こうとした。
それがために引き起こされた仏教関係への抑圧・排斥のことを廃仏毀釈という。
神仏分離が目的だったが、結果として全国的に排斥運動が広がり、仏教施設の荒廃を招いた。
特権階級に胡座をかく寺院には反省を促すことにもなったが、
このことがなければ、もっと多くの歴史ある様々な仏教施設が残されていた事だろう。
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大峯奥駈道を山上ヶ岳へと歩く。
奥駈道は熊野と吉野を結ぶ修験道の修行の道だ。
吉野蔵王堂から山上ヶ岳(大峰山)への道を往復する大峯千日回峰行(往復48km、高低差1300m)という苦行がある。
先に蛇の話で出た塩沼亮潤氏はこれを9年かけて成し遂げた。
毎年5月3日から9月22日の開山の時期に1日も休まず歩き、1000日を数える。
1,300年の歴史の中で2人しか達成した者はいないそうだ。
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9時48分 女人結界道標
女人結界の分岐から、山上ヶ岳へと続く古道を通り青根ヶ峰へと向かう。
歩き始めて久しぶりに急な階段を上る。
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9時53分 青根ヶ峰山頂(858.0m)
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西川。
-------山岳会の名前だろうか?
回数を重ねるたびにつり下げられた木の札。
不審に思っていたのだが、どうやら三角点(三等)の呼称が「西川」となるようだ。
三角点に名前があることなど、初めて知った。知っていたかもしれないが、初めて意識した。
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山頂から南へと下る。ちょうど真南には鉄塔が見えていた。
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展望は良好だ。
はっきりと確認はしていないが、八経ヶ岳らの山々が見えていたようだ。
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10時00分 道路
ここから南西へ、ちょうど黒滝村と川上村の境界上を道路に沿うように歩く。
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道は稜線上にあるため、周囲の山々が目を楽しませてくれる。
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雪の積もった広場が道路横にあった。
何か特別な場所かと歩き回ったが、別段なにもなかった。資材置き場のようなものだろう。
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10時07分 道標
ようやく四寸岩山への道標に出会った。
「よんすんいわやま」と高原地図にはあったが、道標には「しすんいわやま」とある。
現地での表記を尊重して四寸岩山は「しすんいわやま」と呼ぶことに決めた。
ここから道路と離れ、山道(大峰奥駈道)を四寸岩山へと高度を上げてゆく。
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それでは、長くなってしまっているが【其の二】へと続く。まったね~~!!