9時12分 道路
初瀬山から下り、道路に出て、西へと田園地帯を歩く。
しばらくして前方に枝道。そこを右折した。
田園、低い山、広い空が渾然一体となり、その開放感に体中で浸ることができる。
ボクは普段はおっとりとした感じなのだが、懐にはいつも「感動」を真綿でくるんで持っている。
だから感極まると、
「ん~~~~~・・・・、もうたまらーん!!!」
と、細胞のザワめきを押さえかねて喜びにうち震える時が頻繁にあるのだ。
(桜が咲き始めた時など、自然とニヤニヤしてしまう)
・・・この時は、視線の先に農作業中の方が居た。
ポーズを決め撮影されているところなので手を下ろすわけにもいかず、変な奴らがいるなぁと思われたかもしれない。
9時20分 貯水池
貯水池の横を抜け、左方向へとぐるりと歩く。
あぜ道をそのまままっすぐ(画像右手、小屋のある方)進んでしまったが、どうもさっき通り過ぎた林の入り口らしき所が怪しいなと引き返した。
やはりそこから山道が始まっていた。ほっとしながらイソイソと進む。
ドカリと倒れ込んでいるスギの木。
9時30分 舗装路
しばらく山道を歩き、舗装路の分岐を左へ。
途中にも右手に分岐があったが、無視して進むと、コンクリートの舗装路にでた。
そのまま舗装路を竜王山方向へと歩く。
9時36分 龍王山への入り口
道標があちこちに取り付けられており、すんなりそちらへと進む。
9時47分、分岐を右へ。目印のテープに従いながら、分岐を左、右と進む。
9時52分 龍王山山頂(586m)
龍王山は、奈良盆地の東の方では一番高い山だ。
山頂一帯は、室町・戦国時代を通じて大和で活躍した豪族十市氏の山城が築かれていた。ここもその跡地のようである。
また、山を下ると崇神天皇陵と呼ばれるものがあるのだが、太古には大和朝廷に関係した山であったことだろう。
奈良盆地を見下ろし、正面には金剛山・葛城山・二上山が見えている。
遊具のようなもののあるこの山頂広場は「南城跡」と呼ばれている。
二等三角点が設置されていた。
道標にある柳本が帰りの乗車駅
龍王山は公園のように道が入り組んだ山だけれど、いたるところに道標があり、迷ってしまうことはないだろう。
田龍王社・・・たりゅうおうやしろ?
10時02分 トイレ
トイレを発見た。使用に耐えないほどではないが、あまり奇麗ではない。
この辺りの地図
柳本へはトイレの左手から下るのだけれど、少し先に展望台があるようなので道なりに歩いてみた。
ところが、いまいち場所がわからない。
しかたがないので道路の脇にあった休憩所で昼をとることにした。
10時15分 休憩所
トイレからすぐ、道の左手少し登ったところの休憩所。
昼休憩をとる。
うどんを食べた後、
買っておいたパンをロースターで焙って食べる。
うどんに少し入れてみようと、麦みそにネギを混ぜて持ってきていたのだけれど、麦みそは直接なめてもひじょうに美味しい。これだけでごはん3杯は食べられる。
10時15分~10時57分、昼休憩。
腹が落ち着いたところで、さきほどのトイレのある分岐までもどる。
道標の「崇神・景行天皇陵/長岳寺・山の辺の道」方面へと山道に入ります。
11時12分 分岐
長岳寺奥の院への分岐なのだけれど、そちらへは行かず、直進する。
この時間になると、柳本方面からの来た多くのハイカーにスレ違った。
龍王山でお昼を食べられる時間を計算して登ってきているのだろう。
急な下りの階段が続く。
11時37分 分岐
崩落したのか、土嚢が積み上げられていた。
こんなにも多くの土嚢、
「山岳会の人たちが、大勢で持ち上げたのかな?」と考えながら通っていると、
背負子に土嚢を乗せた方が、下から上ってきて「ドサリ」と積み上げていた。
もしかしてあなた1人で・・・
11時39分 石仏のある分岐
だいぶ下ってきたところで石仏のある分岐を通過した。
そのまま道なりに歩いていると、舗装路となり、分岐を左へと進む。
柿の畑を見ながら、集落へと入る。
集落をダラダラと歩いていると、トレイルセンターという建物にたどり着いた。
天理市トレイルセンターまたはトレイル青垣というそうである。どうやら山の辺の道の拠点としての役割をはたしているよだ。
山の辺の道は天理市と桜井市をつなぐ日本最古の官道である。と偉そうに書いてみるもののあまりよく知らない。
ただ、いつかは歩いてみようと思っているのだ。
トレイルセンターには奇麗なトイレもある。
これから山へ向かう人が気合いを入れる場所としても大変都合がいい。
近くに梅の木がたくさん植えられていて、この日は見ごろだった。
トレイルセンターを出て道路、突き当たり(土手のような所)を右へ。
まっすぐ続く道路を柳本駅目指して進む。
振り返って龍王山。
まっすぐの道を突き当たり、左へ。
柳本バス停前の道路を渡り、駅へと向った。
12時15分 JR柳本駅