来年度はリーディングの授業が増えるので、何かヒントになる本ないかなぁと学校の図書館へ。
リーディング指導の本を見つけた後、前回も探したけど見つけることのできなかった本をやっと見つけて借りました。
『差別はたいてい悪意のない人がするー見えない排除に気づくための10章』
キム・ジヘという人の本です。
ちょうどこの本を借りる前にもNPOの仕事の研修で差別意識について学んだところで、自分も無意識に差別してるし、偏見持ってるなぁと思ってたところでもありました。
身近なできごとを例にしてて、とても分かりやすかったです。
日本にも同じようなことあるよなぁと思ったけど、ほんとそうねと思ったのがマイノリティ差別と連帯責任。
子連れお断り、高校生お断り、外国人お断り…いろんな空間で特定のグループを排除しているけど、排除されるかされないかは利益と多くの人が抱くステレオタイプに関係していること。
迷惑な男性客がいるからという理由で居酒屋は男性お断りとしないのは、店にとって彼らが利益をもたらす存在だから。
でも特に外国人の場合は実際に迷惑をこうむったことがなくても、嫌というだけで簡単に排除されてしまう。
オリンピックに出場できるような人なら一度も韓国に住んでいなくてもすぐに国籍を取得させるのに…
アメリカの人種差別に関することも含まれていたし、他にもグサグサささるところがたくさんあったので、結局ネットで注文しました。
副題にもある見えない排除に気づくためには、主流派を普遍的、非主流派を異なるものとしてみるのではなく、その違いを関係的にみて相対化すること、みんな同じ人間だけど、みな違うという関係性を理解すること。
人とくらべて自分の方が優れていると優越感を感じるのは自分でも時々あるなぁと反省。
その違いに優劣をつけるから、差別になってしまう。
ちょっとした不快感が差別になるっていうのも怖いけど、そうなる可能性がどこにでもあると思うと、差別しない人になるってほんとにむずかしい。
でもそうならないように心がけようと思います。
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