なんとかなるさ~

山とか、映画とか、子どもとか、仕事とか

『幸福論』

2008-09-19 15:00:38 | 
小倉千加子と中村うさぎの対談集。
自己啓発っぽい本はあまり好きではない、というかどうも恥ずかしくて、
あまり読みません。
このタイトルも、私幸せになりたいんです、と言わんばかりに見えて
小倉千加子の名前がなければ借りなかったと思います。

中村うさぎという人も、ブランドの洋服を買いあさる人、位にしか
知らなかったんですけど…
読んでみると共感できたのは中村うさぎの方でした。

彼女はゲイの外国人と結婚してるんですね。
もともと友だちで、彼の滞在資格のために結婚したようなもんだけど、
それがとってもうまくいってるそうです。
結婚を恋愛や子供を持つこととは別のもの、
死を共有するパートナーとの契約という風に捉えてるんです。

ゲイだからセックスもしない、子供も作らない、
でもそれ以外のことは家族として共有してて、理解しあっていて
死ぬまで一緒に暮らしたいと思ってる。
そこに婚姻届は必要ないような気もしたけど、届けを出すことで、
彼との生活に自分も責任を持つことができると。

結婚と恋愛は別とはよく言うけど、恋愛時代を経ないまま
二人の人間が家族として生活していくわけですよね。
小倉千加子は恋愛を経ないまま、というのに違和感を感じてるけど、
要するに二人とも今の結婚制度というものに疑問を抱いていて
いろんな形があっていいし、これからは変わっていくだろうと言ってます。

確かに今の制度で本当に幸せ!!と思ってる人は少ないんだろうなぁ。
と珍しく結婚と死について考えさせられました。
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3 コメント

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大昔みたいに (あちゃ)
2008-09-19 23:22:43
中村うさぎさんって、そういう結婚されていたんですか、知りませんでした。

結婚制度については
大昔の日本みたいに
通い婚が普通で、生まれた子供は父がだれであれ母親の元で育てるって言うのが私としては理想なのですが
(笑)。いかがでしょうか?
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なるほど… (kaeruan)
2008-09-20 21:57:17
今週号のアエラに小泉今日子のインタビューが載っていて、女も20代後半になれば結婚どうする?という話になり、30代になれば子どもどうする?という話になり、40代の今は墓どうする?という話をする、みたいなことを言ってました。

私もまだ結婚、出産までしか頭が回ってませんでしたが、確かに次は死やお墓のことが人生につきまとってくるのかもしれませんね。
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コメントありがとうございます (unboundfeet)
2008-09-21 16:13:08
あちゃさま
通い婚いいですね。毎日顔をつきあわせるよりもいい関係を持続できそうな気もします。特に自分は家出癖があるので、自分が子連れで通う方でもいいかも。夢が膨らんじゃいます。

kaeruanさま
ほほぉ。40代になると墓が話題になるのか。
本の中でも男性は自分の最後を妻がみとってくれると安心しきっていて、残されるという不安を感じないとありました。男性には墓は守るもので、自分が入る心配もしないんでしょうかね。
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