なんとかなるさ~

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MILK

2009-09-03 22:01:46 | 映画
MILK

初めて『ミルク』というタイトルを聞いたとき、
正直それが名前とは思いませんでした。
アカデミー賞関連のニュースで、初めてゲイ活動家の名前と聞いて
授業で使えるかもしれないから、DVDが出たら借りようと思っていたら
ちょっと古めの映画を上映する小さな映画館で上映することに!!

実は、こういう映画があると知って、
前期のアメリカ文化の授業の中で
前年よりもちょこっとだけ詳しく同性愛について調べてたんです。
もちろん、このミルクという人についても。

そのせいか、ある程度自分のミルク像みたいなものが
ある状態で映画を見たので、自分の想像とちょっと違う部分もあり、
こんなだったのか、と思う部分もあり、
もしかしたらまっさらな状態で見てた方が
もっと感動してたかもしれません。

それでもやっぱりアメリカってすごいなぁと思ったのは
市民がきちんと政治に参加していること。
公民権運動の影響で、ゲイにも公民権を認める条例
主に、同性愛であることを理由とした差別を禁止する条例
が各州で作られていく中、
そういうのを認めたがらない人たちもたくさんいるんですよね。
特にキリスト教的な価値観からすると、同性愛は罪なので。
なので「住民投票」という形で同性愛者の権利に関する法律に反対を唱えるんです。
政府が決めても、わたしたちはいやだよ、と。
それが「住民提案第6号」(カリフォルニアでは)になるんですが、
それを廃止するための運動をミルクたちが中心に行っていきます。

ちなみに最近では、同性婚を認める条例に反対する提案が出されて
カリフォルニア州では同性婚が禁止になりました。

今は自分のことで精一杯で、社会のために何かをする余裕はないけど、
ちょっとこういうの、憧れます。
この時代にアメリカで生まれてみたかったなぁ。

もう一つ、政治的なこととは別に励まされたのは、
彼が40代になってから新しい道を選んだこと。
(それまでは保険会社で働いてたそうな)
40歳の誕生日に、「もう40なのにまだ何にもまともなことをしてない」
みたいなことを言うんですけど、
見ていて自分もそうだなぁと痛感しました。

だからといって、これから何か大きな成し遂げよう!
という気持ちもあんまりないけど
ここ最近自分はこのまま年をとっていくのかなぁなどと
思うこともあったので、
この映画でまだ「希望」が持てるかもとちょっと思えました。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
僕も希望を持ちたいです (ぽんぽこ山)
2009-09-06 22:38:37
この映画は興味あったけど見逃してるんですよねえ。
ショーン・ペンの演技はどうでしたか?
ミルクさんについては以前、彼の半生を描いたドキュメンタリー映画を見ましたけど、
やっぱりこういう、自分をさらけ出して何かをする人って尊敬しますよねえ。
でも、40歳から新しいことを始めたってのは、
自分ももうその歳なもんで、いやあ・・・
僕も何かしないといかんなあって思いますけどねえ。
ジョン・レノンが死んだのが40歳ですしねえ。
でもねえ・・・
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ぽんぽこ山さま (unboundfeet)
2009-09-07 12:25:34
ミルクのドキュメンタリーは見てるんですねぇ!!
その感想もぜひぜひ聞きたいです。
ショーン・ペンの演技は、ちょっとアイ・アム・サム」とかぶってたような気がします。彼よりもその周りの人たちの方が私は好感が持てました。

私ももうちょっとで40ですよ~!!
なんだかなぁと思う自分と、いやまだこれからもうひとがんばり、と思う自分と…
とりあえず希望は持っておきまひょ。
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