ウェネトさまの館

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「たんざく展」&「突飛なるものvol.1」(伊勢丹新宿店アートギャラリー)

2019年06月29日 06時10分00秒 | 展覧会・美術関連

前回の日記の続きでございます。

silent musicの前に、伊勢丹新宿店アートギャラリー「たんざく展 TAN-ZAKU」を観ましたのじゃ。
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/shops/art/artgallery/shopnews_list/shopnews01231112121113415251142111115.html
(写真撮影は、こちらの場所のみOK)


 

毎年この伊勢丹と新井画廊(昨年は八犬堂)で開催される「たんざく展」、楽しみにしておるのじゃ。

今年も好きな作家が多数参加で、早く観たくて初日に行ったのでございます。
が、午前中所用あり、着いたのはお昼頃になってしもうたがの。

今年は60名以上の作家が参加し、殆どの作家が複数点出品。
通常のたんざくサイズの作品の他、少し大きいたんざく作品や、たんざくではない作品もございます。

お気に入りも多数ですが、その中からたんざく作品10点を作家名50音順で。
(走り書きのメモの己の文字が一部判読不能で間違っておるやも知れぬゆえ、お気づきでしたらご指摘くださいまし~・滝汗)

・青木香織《催涙雨 Ⅱ》日本画
双子か姉妹のような2点、どちらも美しゅうござりますが、Ⅱのほうがお顔と背景の金色がより好み。

・石橋美香《夢の王国へ》ペン画
黒に銀のペンで夢の王国がたいそう緻密に描かれ、スワロフスキーも使われキラキラ。
6点ほど出品で、こちらは横向きのたんざく。

・大山菜々子《飛ばずの》紙本彩色
この作家の美少年画や美青年画、大好きなのじゃ。
本展ではこの1点のみじゃが、存在感ありあり。

・黒木美都子《夢の話 Ⅱ》日本画
黒の背景に浮かび上がる美しい女性の横顔。
青と金の使い方も美しい~。

・小林範之《うたたね》日本画
緻密な線で描かれた3羽のフクロウそれぞれ可愛く、背景の紫のグラデーションも美しい。

・佐藤文音《海に沈んだ月を迎えに行く話》アルキド樹脂絵の具
1本のたんざくで1つの絵本を読むような楽しい作品。

・寺野葉《もちもち》日本画
まるっとした4羽の白文鳥と桜文鳥が可愛いのじゃ。

・中島綾美《Odile》岩絵具、染料
「白鳥の湖」をモチーフにした3点、いずれもたいそう繊細で美しく、本展1番のお気に入り。
特に黒鳥《Odile》と白鳥《Odette》どちらも好き過ぎて、1点選ぶのは至難の業じゃが、どうしても選ぶとしたら最初にビビッと来た《Odile》かのぅ。

・中西麻莉子《宵星》日本画
先日アールグロリュー「今昔絵図展」で初めて観て、美人画がツボだった作家。
こちらは絞り染めの浴衣を着た美人さん。
美少年や美青年はお描きにならぬのじゃろうか。観てみたいものよのぅ。

・西川果歩《夜市》日本画
こちらも「今昔絵図展」で、狐の作品がツボだった作家。
かわいい子狐が人間に扮してお祭りを楽しむの図。
もう1点の、花火を見ている美人狐さんは、お迎えされて旅立った後じゃったが、在廊なさっていた作家ご本人が、スマホで作品の画像を見せてくださりました。感謝。

10名しか挙げませんでしたが、今年も様々なたんざく作品を観る事ができ、楽しゅうござりました。
ギャラリーの展覧会の初日に行くとよくお会いするコレクターさんや、音楽家さんにばったりお会いし、作品についてお話しながら観る事ができたのも楽しさ倍増でありました。

会期は7月2日まで。
来月の新井画廊の「たんざく展」も楽しみじゃ。

アートギャラリーで同時開催の「突飛なるものvol.1」も観たのでございます。
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/shops/art/artgallery/shopnews_list/shopnews01231112121113415251142111116.html


 

絵画や立体など、初めて観る8名の作家のグループ展。

中でも前田彩華のペンと墨による作品がお気に入り。
緻密なほおずきと優しい表情の女性を一緒に描いた作品は、独特な美しさと不思議な世界に惹かれまする。
この作家の作品、もっと観てみたいのぅ。
こちらの会期も7月2日まで。