ポーラ ミュージアム アネックス「祝いのよそほい」を観たのでございます。
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
(会場内は撮影可)
ポーラ文化研究所40周年の記念展は、江戸時代に花開いた日本のあざやかな「美」の系譜。
「嫁入り」「元服」「晴れ(ハレ)の装い」「吉祥文様」のテーマで、浮世絵やら道具やら装身具やら60件以上が展示されております。
一部ご紹介。
●「嫁入り」
今回展示の婚礼化粧道具は、江戸時代後期に武家の上流階級が作らせたもの。
全てが実用のものではなく、高い格式に合わせて形式的に作らせた「表道具」も含まれており、実用的なものは別に用意されたとか。
そんな素敵お道具いろいろ
一勇斎国芳と三代歌川豊国。婚礼の図で3点とも白無垢の花嫁が。
●「吉祥文様」
代表的な吉祥文様は、松竹梅、牡丹、菊、鶴亀、蝶、獅子、扇面、南天、「高砂」「寿」などの文字、宝尽しなどで、女性の衣装や髪飾り、化粧道具などにも描かれたのでございます。
一鶯斎国周
びらびら簪にも松竹梅や鶴亀
●「晴れ(ハレ)の装い」
婚礼時の花嫁を美しく演出するのが婚礼衣装でございます。
このゴージャス打掛は、町人(たぶん裕福な商家)の女性が用いたものとか。
結髪いろいろ。わたくしも被ってみたいぞよ。
●「元服」
元服は、古代奈良時代頃に始まった男子が成人になった事を祝う儀式でございます。
江戸時代には庶民にも広がり、女性が結婚が決まってお歯黒をするのが「半元服」、子供ができると眉をそるのが「本元服」
上流階級の櫛台セット
庶民のお歯黒道具一式
三代歌川豊国
右は一鶯斎国周、左は月岡芳年
●「白粉化粧」
江戸時代の美人の第一条件は、ズバリ色白。
“色の白いは七難かくす”で、いかに色白肌に化粧できるかが肝要だったのじゃ。
白兎のわたくしは化粧なぞせずとも、肌の白さでは誰にも負けませぬ。おほほほほ~
幕末~明治時代の白粉包み。パッケージ楽しいのぅ
●「紅化粧」
江戸時代、女性が唇や目のふちに塗った紅は、“紅一匁・金一匁”と言われるほど高価で、小さな猪口や皿に塗られて売られていたのでございます。
紅猪口、紅皿、紅板類
ツボな展示でありました。
出品リストに全ての作品の解説があるのも嬉しゅうござります。
会期は2月21日まで。もちろん入場無料ですぞ。
その後は、シャネル・ネクサス・ホール「エンキ ビラル展 INBOX」へ。
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2016/bilal/
エンキ ビラルの日本初個展。
一定間隔で真っ暗になる会場に、最新の絵画作品が15点と、会場内の真っ暗な小部屋の中にも絵画2点と映像が。
エンキ ビラルはバンド・デシネの大家でありますが、今回はバンド・デシネの原画はありませぬ。
会期は2月14日まで。
3月には新宿の「LUMINE 0(ルミネゼロ)」のオープニングイベントとして巡回いたします。
ランチはいつもの銀座の隠れ家へ。
今週のお勧めなる焼きロールキャベツ、わたくしにはちと物足りぬぞよ~。
やはりローストポークかハンバーグにすればよかったかのぅ。
ミニミニデザートは抹茶のレアチーズケーキでありました。