昨日は、ぎゃらりい秋華洞「チン・ペイイ 個展」を観たのでございます。
https://www.syukado.jp/feature/2018/11/chen-pei-yi.html
(写真撮影可)
台湾の膠彩画家、チン・ペイイ(陳 珮怡)の作品は初めて観たのじゃが、たいそう好みじゃ。
『陳珮怡画集 猫さえいれば』刊行記念の個展で、飼っている3匹の猫をモデルにした作品が10点と、美人画1点、合わせて11点の展示。
アトリエで猫と一緒に制作しているお写真なども展示されておりまする。
岩絵具で描かれた猫たちは、本物の猫が目の前にいるとしか思えぬほど超リアルで、柔らかい手触りもはっきり感じられるのじゃ。
毛やヒゲの1本1本も、キラキラ光る眼も美しゅうござりますが、ただリアルなだけでなく、表情にユーモアも感じられ、どの作品も温かみがあって、観ていて楽しゅうござります。
そして、遠目では布に見えた部分も、近寄ると岩絵具で描かれていてビックリ。
額の反射で写真が不鮮明なのが本当に残念じゃが、雰囲気だけでも。
《お見通し(一眼看盡)》
本展のDMになっている作品で、たいそうお気に入り。
連れ帰りたいぞよ~。
落款は数種類あり、この作品の落款は猫の形なのがわかりますかのぅ。
こちらの3点は同じ猫がモデルじゃが、額のワンポイント模様が色違いに描かれておりまする。
《媚態》
ユーモラスな媚態じゃ。
布のように描かれた部分、下が曲線になっておるのも素敵よのぅ。
《むきっ歯》
この表情にやられました~。
どアップ。
《親の愛(親情)》
猫の体温まで伝わりまする。あったか~い。
布のように見える背景ももちろん描かれておるのじゃ。
《警戒》
この作品は絹地に描かれておりまする。
柔らかい毛並みに目ヂカラありありな猫の表情、そして岩絵の具を盛って描かれた絨毯の質感が本当に素晴らしく、本展1番のお気に入り。
ちなみにこの猫のモデルは、作者のアトリエ写真で岩絵具の棚に乗っているこの子じゃ。
もう1点の絹本の猫作品《ごろり(被裡窩)》は、メタボ気味なまるっとしたお腹を見せ、まるっとしたお目々でゴロンとする猫が激プチリーなれど、写真撮影は元がわからぬほど大失敗で涙。
《我執》
こちらも絹本で、本展唯一の人物画。
クールビューティーなお姉さんも素敵じゃが、衣装の質感が凄いですぞ。
このボケボケ写真では雰囲気すら分かりませぬがのぅ。
作家ご本人も在廊なさっており、購入した絵葉書に素敵なサインを入れてくださりました。
ありがとうござりまする~!感涙うるうる
会期は11月19日まで。
この素晴らしさは実際に観ねば全くわかりませぬゆえ、ご興味ある方はぜひ。
その後は、恵比寿でギャラリー観てランチして、お供のEはインフルエンザの予防接種を受けたりしたのが、また後日書きまする。