吉祥寺美術館「伊豆の長八 ―幕末・明治の空前絶後の鏝絵師」を観たのでございます。
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/index.html
伊豆の長八(本名・入江長八)は、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した伊豆出身の左官職人。
超絶的な漆喰細工の技で数多くの傑作を作り上げ、その鏝絵は「前代未聞」と賞賛されたのでございます。
作品の分類としましては、「塗額」「塑像」「掛軸」「ランプ掛け」「建築装飾」「特殊作品」で、作品約50点と関連資料の展示。
漆喰とコテで、こんな事が出来ちゃうのかえ~?と驚愕する事しきり。
しかも独特なユーモア感覚が面白うございます。
お気に入りをいくつか挙げまする。
「塗額」では、
★《臼に鶏》
キラリとした目の雄鶏と雌鶏に、まるっとした2羽のヒヨコが可愛い。
額は木製か。と思いきや、額も漆喰ですと!?この細密な木目もどきはいったい・・・。
★《近江のお兼》
怪力お兼が、暴れ馬の手綱を高下駄の片足だけで押さえ、涼しげな顔で鳥飛ぶ天を仰ぐの図。
お兼の表情と、暴れまくる馬の表情の対比が可笑しすぎじゃ。
他には、現存するものの中では最大級の《富嶽》やら、超絶技巧な《秋江帰帆》やらもございます。
「塑像」では、
★《弁財天像》
つるりとした無表情な表情だけに、頭に聳える赤い鳥居がインパクトありあり。
★《白狐》
こちらを向いてニマッと笑う一対の可愛い白狐、わたくしもつられてニマッと。
「ランプ掛け」(部屋の天井の中央に設置され、中央のフックにランプを掛けて使う)は、2つ共お持ち帰りじゃ。
★《ランプ掛けの龍》
円形。迫力ある龍がかっちょええ~。龍は長八が得意とした題材。
★《ランプ掛けの鷹》
丸みのある長方形。飛んでる鷹の羽の一部が飛び出しているのもリアル。
わたくし実は長八の事は全く知らなかったゆえ、たいそう興味深い展覧会でありました。
会期は10月18日まで。入館料は100円ですぞ。
10月3日のワークショップ「光る泥団子づくり」も参加したいものよのぅ。
漆喰壁の磨き上げの技法で作られた青く光る泥団子の見本が展示されておりますが、ピカピカの大理石のようで綺麗でございます。
日にちの都合がつかぬのが残念じゃ。
浜口陽三記念室では「ささやかに、閃光 ―小品を中心に―」
萩原英雄記念室では「あじさいの頃…萩原英雄の青い世界」も10月18日まで開催中。
さてランチは、おひとりさま焼肉ランチ。
ご飯も大盛りで完食。
甘いものは別腹なのはオヤクソク。
あまり時間もなかったゆえ、駅ビル1階のローズベーカリーでクレミアソフトをば。
クレミア、以前は渋谷のシルクレームでしか食べられなかったのが、最近あちこちで食べられるのが嬉しゅうございます。
Eは石垣島でも食べたと申しておりました。
コクのあるソフトクリームとラングドシャコーンが良く合うのじゃ。
え~い、10人前持ってまいれ~!