3週間ほども前に観ていながら、書きそびれていた展覧会でございます。
Bunkamura ザ・ミュージアム「クマのプーさん展」
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_pooh/
(会場内一部写真撮影可)
「クマのプーさん」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、羽生結弦くんなのじゃ。
結弦くんは昔からプーさんのティッシュボックスカバーを愛用しておるし、いつの頃からか試合で結弦くんの演技の後は、大量のプーさんが宙を舞うようになったからのぅ。
しかし、結弦くんのプーさんも、宙を舞う殆どのプーさんも、後に生まれたディズニーのキャラクターのプーさん。
本展はプーさんの原点、A.A.ミルン(作者)とE.H.シェパード(挿絵画家)によって生み出された『クマのプーさん』の展覧会で、シェパードの鉛筆による素描画を中心に、200点以上で構成されておりまする。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の原画は、一度公開されるとその後10年は非公開となるそうで、日本に居ながらにして観られる良いチャンスですぞ。
構成は以下の5章。ささ、まいるぞよ。会場デザインも楽しいのじゃ。
【第1章 さて、お話ははじまります】
A.A.ミルンの妻が、息子クリストファー・ロビンの1歳の誕生日プレゼントに、ハロッズデパートでクマのぬいぐるみを買ったのじゃ。
このクマと遊ぶ息子を見て、ミルンは『クマのプーさん』の物語を書き、シェパードはスケッチしたのでございます。
原画は思ったよりずっと小さく、ささっと描いた風なのに、その線のクリストファー・ロビンやプーと仲間たちの愛らしさや、自然の風景に惹かれまする。
ミルン一家の写真や、ぬいぐるみなどの展示もあり。
【第2章 お話は、どうかな】
この章のみ、床の白い線の外側から会場風景を撮影できるのじゃ(作品単体での撮影は不可)
プーたちが棒投げをして遊んでおるぞよ。
仲間に入れてたもれ~。
天井にもおる。
原画はこんな風に展示。お話も分かりまする。
映像もあり。
プーと仲間たちの紹介。
【第3章 物語る術】
シェパードの原画について丁寧に説明したキャプションが、たいそう分かりやすく興味深うございます。
例えば場面設定、キャラクターの性格とポーズや表情、構図、様々な技法、ページデザインなどなど。
シェパードは、キャラクターの表情を最小限にとどめるように描いたのじゃが、そういえば結弦くんも、プーの変わらぬ表情を見ると落ちつくってな事を言うておりましたのぅ。
あ、でも結弦くんのプーはディズニーのじゃがの。
ミルンとシェパードの、息の合った共同作業も紹介されておりました。
【第4章 プー、本になる】
プーが初めて世に出たのは、1923年でございます。
印刷プロセスや、初版本や豪華本、表紙デザインなどの展示。
ラインブロック複製は、触る事ができまする。
【第5章 世界中で愛されているクマ】
世界中のプーに関連する様々なものの展示。
閲覧コーナーでは、日本語の絵本が読めまする。
特設ショップは、いつもより広くて驚いたぞよ。
グッズも色々ございましたが、展覧会場は空いておったのにレジ大行列で、お買い物は断念。
会期は4月14日まで。
わたくしが行った2月12日は、連休明けの平日ゆえか余裕で観られたが、原画は小さいゆえ混雑すると観づらいかと。
いらっしゃるご予定の方は、お早めにの。
さて、結弦くんの話に戻るのじゃが、今月さいたまスーパーアリーナで開催の世界選手権のチケットが全く入手できぬのじゃ(号泣)
結弦くんファン歴は長いのに、生で試合を観た事は一度もなく、今度こそ!と思うて、宙を舞わせるディズニーのプーさんも用意しておるのにのぅ・・・