数年前流行した手仕事、布ぞうり作り。細い布でぞうりを編むこの手仕事に夢中になった。世間様の熱が冷めても夏が来ると、私の隙間仕事として登場します。今回、若い時の浴衣を使いました。やはり浴衣の布が一番作り易い。丁寧に作りたいので鼻緒は裂いた布を巻きつけるのではなく、包んで縫って棒状にしてある。頂き物をした時、興味のある方に差し上げて喜んで頂いている。
しかし、私には悲しいが懐かしい思い出があります。履物も思うように手に入らなかった戦時中、新潟の農家出身の父は子供のためにこの布ぞうりを編んだのです。辛い時期でしたが今でもその優しい軟らかな感触が父との思い出の中に残っています。
しかし、私には悲しいが懐かしい思い出があります。履物も思うように手に入らなかった戦時中、新潟の農家出身の父は子供のためにこの布ぞうりを編んだのです。辛い時期でしたが今でもその優しい軟らかな感触が父との思い出の中に残っています。