柿が終わりにならないうちに一度は作る白和えです。お醤油とお酒で煎り煮したこんにゃくと春菊、水切りしたお豆腐にすりゴマ、塩とお砂糖で薄味に仕上げる。彩りも綺麗で淡白だが微かな旨味のある一品です。季節を感じる一皿は「友が旅立つ時のような寂しくセンチメンタルな気分を感じて」とある有名な料理家が本に書いているそうです。季節の移ろいによって生まれる切なさ…これが日本料理の奥深さ、哲学かも…。私はそんな難しいことは考えないで柿の終わらないうちにと作って食べてしまったが。
日本でも馴染みになったきたドイツのクリスマス・ケーキ、シュトーレンを娘が横浜から買って来た。2010年12月ウイーンの老舗のベーカリーのシュトーレンを買って帰ったのが病み付きとなりました。横浜のシュトーレンはドイツ系でないので、ちょっと変わっていてカカオの香りが良いガトー・ショコラ風(アレンジの上手な日本人)、深い濃い味で薄い一切れで充分満足します。クリスマスまで毎日一切れづつ食べる…日を追う毎に味がなじみ深くなる、そうして楽しんでいるうちにクリスマスとなる。アドベント・カレンダーと同じです。