先日NHKBSで”孫のナマエ~鴎外パッパの命名騒動7日間”を見た。最愛の娘、茉莉に長男が産まれその子に鴎外が名前をつける騒動のドラマ仕立てのドキュメンタリーで面白かった。鴎外の子供は特に男の子は皆変わった名前である事は知っていた。彼がドイツで”林太郎”に不便したからだそうだが、婿殿をさし置いて祖父が…と今なら考えてしまう。娘夫婦もいろいろ言って来る鴎外に困り果てたが、鴎外の自筆の手紙が面白い。結局”爵(じゃく)”となるが説得する説明が文豪らしくて楽しい。子供が書くには木ー四ー即(卩なし)ー寸を書けば良いなんて解説したり、中国ではジャクは雀の事であり、鳴き声は”節々足々”と書いて思い上がらずと言うよい意味だと勧める。きっと再放映があるでしょう。