シャトー・ジャスパーはダウンタウンの北にあるカナダ二日目の宿泊ホテルです。最近は何処の国へ行ってもホテルのテレビは韓国のサムスンです。我が国産より反応は遅いし画面は鮮明でない。私が旅を始めた十数年前は殆ど”ソニー”であったのに…ね。
マリーン川の急流に削られた石灰岩がカナディアン。ロッキー最大の荒々しい渓谷を形成しています。6億年前の岩盤には化石が時々発見されるそうです。水量とその勢いの凄まじいこと、吸い込まれそう。カナダには世界中の水の十分の一があり、水力発電だけでアメリカへ送電しているとガイドのYさんの説明です。
鹿が5,6匹道路沿いの土手に群れていました。エルクと言う種類だそうです。カナダはとにかく自然を大切にして動物のための歩道橋を道路に渡してある。橋といっても自然な形のトンネルのようなもの。その上を動物が行ったり来たりするという訳です。
マウント・ロブソン州立公園内に位置するカナディアン・ロッキーの最高峰標高3954mロブソン山です。幾重にも積み重なった縞状の地層に悠久の歴史を見る事ができる。やはりカナディアン・ロッキーの山々は勇壮、壮大で男性的力強さを感じます。
ロブソン州立公園に入りクリーン・ウォーターで休憩した時、観光案内所の片隅にクラフト・ショップを見つけました。革製品や木製品そして陶芸品など、”皆手作りで今日は私がボランティアで店番をしています”と女性が言っている。まだ観光もしていないのにとても温かみのある青が美しい小鉢を買ってしまった。休憩は15分ですから急がねばなりません。彼女はカウンターの下から黄色いバックスキンと厚い表皮の手縫いの途中のバッグを出して見せてくれた。”素敵ですね”と言ったら喜んでいました。買った小鉢はどんな方が作ったのか、縁に遊ばせている小動物は何かなど聞きたかったが残念ながら時間がない。お仲間のお一人はちょうどお抹茶茶碗にいいのを買われた。
見渡すと大きな建物はこのホテルぐらいです。シーズンオフの夏はコンファレンス・センターになり色々な会議が開催されるのでしょう。そして私たちのような旅行者も利用出来るのですね。いかし冬は大変な賑わいになるとガイドは言っていました。
最初の宿泊はサンピークです。バンクーバーから420k、ジャスパーナショナルパークへの入り口ですが周りの山々には多くのスキー場があり冬のリゾート地です。小さなホテルやペンション、別荘なとが散在し、全くの静寂の中で空気は澄み渡り凛とした素晴らしい空間に身を置き、聞こえるのは小鳥のさえずりだけ。早朝散歩に出かけたが、誰もいなく(少したってからお仲間のご夫婦にお会いしたが)此処で果ててもいいなあ…なんて思ったものです。本当です。