赤い紅絹(もみ)が光に当たるととても華やかで美しい。古布屋でこの紅絹を探すのにも苦労したことが思い出されます。それより,夫を亡くした悲しさ、寂しさを紛らわすのに、一針、一針に夢中になって可愛い雛が出来ていくことで気持ちが癒されていった事が、思い出すとと悲しくもあり、その時私が込めたエナジーの強さに驚かさる。それに加えて一緒に集まってアイディアを出して手を動かしてくださったお友達がいたこと感謝、感謝です。その中のお一人が既に鬼籍に入られてしまって…。
今年もM図書館へ吊るし雛を飾って頂きました。子供たちが触りたがって困る…と司書は言っていたが、私はどうぞ触って優しさも感じ取ってください、とお伝えした。市井の吊るし雛教室で学ぶと綿をがちがちに詰め込むよう教えます。しかし私はお友達と意見を出し合っての独学みたいなものですから触っても柔らかい…をモットーとしました。握った柔らかさも心を癒します。