手製のアドベント・カレンダーを開き始めました。建て付けが悪くて裏返しに苦労しています。このような箱物は余裕を持って作らないと駄目ですね。自分でチョコレートを毎朝取り出すのも可笑しいので、百円硬貨を入れて裏返す事にしました。娘の"せこい"?発案で、25日後にはランチの一つも食べられると言う訳です。
我が家の庭も紅葉が綺麗です…と言っても垣根の”どうだんつつじ”です。”どうだんつつじ”って「満天星」と書くのですね。初めて知りました。春は美しい若緑、そして壷状の白い花をたくさんつけます。夏は深緑の葉が繁り、秋の紅葉は朝日に輝き燃えています。
Ｋさんが自分で作った里芋を下さった。里芋と蛸は昔から相性のいい和食ですね。しかし蛸がそれ程好きでないので煮た事がなかった。蛸から良い味が出て里芋が美味しくなる…とよく聞きます。本当に蛸は軟らかく里芋はトロリほっくリ旨味が増して美味しかった。折りしも和食がユネスコの無形文化遺産に登録された。日本人の伝統文化の和食を後世に伝えるためにも、そして日本料理が外国でも注目され始めた今日、奇妙な和食が外国で提供されないようにチェックしていくべきだと思う。
中尊寺に見られようにみちのくの絢爛たる文化をもたらした藤原氏が京より招いた工人に作らせてから800年のあいだ歴史の変遷興亡の中を工人たちにより”秀衡塗り”として護り伝えられてきたそうです。秀衡塗りの蓋付き椀を欲しいと思ったが高価で手がでなかった（きんきら金過ぎた嫌いもあったが）。そしてこの急須置きとお箸となりました。漆のつややかさ、朱と黒、金の格調も高く素朴な中にも気品があると思う。絶えず傍らに置いて楽しめるから…と納得した。25人のツアー、添乗員のＫさんの気配りも気持ちが良かった。しかし私はバスガイドの駄洒落、駄洒落が鬱陶しく２１世紀の世の中、バス会社もガイドの方向性を変えたら？と思った。
鹿はわが国では神の使いと昔から言われている。千年前京都六波羅密寺の開祖空也上人が庵の周りに遊ぶ鹿を可愛がっていたが、ある時狩人に一匹が射殺されてしまった。上人は悲しんで篤く葬り皮を残し、それを纏っての踊りを奉納した事が始まりだそうです。ですから狩猟の盛んな地域には”鹿踊り”を郷土芸能として保存している所があるのですね。踊りはダイナミックであり、小太鼓を敲きながらのリズムに乗った足捌きが美しい。背負っている白いものはすすきを表していると言う。フォーク・アートは特に好きなのでホテルでのこのお・も・て・な・しには大満足。
なんと東北でこの時季にフローズン・ビールに出会った。夏、随分宣伝していたのを見たがお目にかかれなかった。なのに…寒さも進んだ東北のホテルで、でも美味しかったあ。きめ細かな泡が凍っているんですね。３分の１パイントで７７７円。食事はビュッフェスタイルなので写真に撮ってお見せするほどでもない。
宿は花巻温泉、宮沢賢治のホームタウンですね。この旅は中尊寺、毛越寺に絞ったので”雨にも負けず…”はパスです。筋肉痛、関節痛、五十肩、などに効能のある単純泉だそうです。全てのプロブレムを抱えての私にはもってこいの温泉、とても楽になった気がする。でもね、檜の野天風呂に入ったら塩素の臭いが…市民プールみたいでがっかり～。
二日目のお昼は”中尊寺門前料理”を頂きました。郷土食ッぽい名前で迷わず決めたが、当地で言う”粉もん”で炭水化物ばかり。かつてこの辺りではお餅は大ご馳走だったそうです。”前沢牛奥州ご膳”にすれば良かった。
三時のおやつかしら？レストハウスで岩手名物の”ひっつみ汁”がツアー会社からサーヴィスされた。鶏だしに牛蒡、葱、お揚げなどに捏ねた小麦粉を手で伸ばして千切ったものが入り、すいとんのようなもの。寒い中の中尊寺巡り、熱々のお汁にホッとした。とってなげ汁とも言うそうです。
時間の都合で第一日目のお昼はバスの中でとなりました。事前予約で”伊達武将弁当”。ご飯の鮭はらこがメインです。今朝は4時起き、早朝の朝食でお腹がすいていたせいか美味しかった。11時半仙台着でこの日は楽天イーグルスの優勝パレードがある日、渋滞でもして観られたら…なんて皆さん話していました。