腰痛はアタマで治す 伊藤和磨（集英社新書）

一昨年、R社のウォーキングシューズ、イージートーンはダイエットに良いと聞き、それを履いて得意になって歩いていた。その後臀部や太腿の裏が痛くなったので、早速効いたなどと喜んでいたら、膝も痛くなり…さて？…数ヶ月悩み整形外科へ駆け込んだ。膝は半月版の損傷まではいかないが少々傷んできているとの診断。しかし夏の始めから臀部や大腿の疼痛がひどくなり、友達の紹介で専門医S先生に出会った。とても静かに語り冷静な先生。どんな質問にも答えてくださり、雰囲気が夫に似ていて信頼が出来るとすぐに思った。しかし体が痛いとかだるいなど全く知らなかった自分が何かをしたくても疲れて出来ない…それがショックで情けなくて、情けなくて涙が出た。
”腰痛はアタマで治す”著者は医者ではないが(腰痛症を改善するパーソナル・トレーナー）腰痛は心身症の引き金になるとか、治療の根本は痛みを生じさせている機能的な問題の解決、患者のライフスタイルの改善など凄く納得のいく説明で、メンタル面が大いに関係がある事を初めて知った。”ＮＨＫ今日の健康”の整形外科医は”心身症が腰痛を引き起こす要因になる”と同じことを言っています。お医者さんの立場では薬物療法で症状を和らげ共存して行くと言う事らしい。神経質な私は素人ながらも自分なりに納得しないと嫌なので、特に先生との信頼関係が必要だと思う。もがき苦しんだ数ヶ月、全く知らなかった世界を少しずつ受け入れられるようになり”心身症”って悪の根源と解ったが…。

茄子のスパゲッティ

お茄子がたくさん手に入った時、玉葱のみじん切りと茄子でパスタソースを作っておきます。トマトソースは私の推奨する伊藤園の”理想のトマト”を使って簡単。フレッシュ・トマトを入れなくても充分でほんのちょっぴりのトマトケチャップ（あくまでちょっぴりですぞ）を加え美味しいパスタソースの出来上がり（小分けにして冷凍）。でもねトリュフ・オイルを一滴たらしマジックをかけちゃう。冷凍の一匹６８円の有頭バナ海老を加えると、その辺のイタリアン・レストランなあんて…となる。ランチですがどうしても"a glass of wine"を…。暑い時は氷を浮かべて我流です。

デイビッド・ギャレット

映画”パガニーニ”を観てデイビッド・ギャレットに夢中になっている。この映画で初めて彼を知ったが、恰好良さもさることながらヴァイオリンの超技巧が凄い！”パガニーニ”のストーリーは何処かへ飛んでしまって彼の事が気になって、気になって早速CDを買った。まずクラシックでしょうと、手に入れたが彼はクラシックとロックをクロスオーバーさせての演奏も素晴らしいらしく、追加となった。34歳と言う若い情熱的なパフォーマンスは素敵で魅せられてしまった。バラードは甘く切なく優しく…溶けてしまいそう。５歳からヴァイオリンを始めドイツのリューベック（二度ほど行った事がある））高等音楽学校を経て、16歳でロンドン王立音楽大学へその後ニューヨークのジュリアード音楽院を2004年に卒業した。高名なイツァーク・パールマンが先生だった。（夫はパールマンが好きだった）イギリスでは毎夏開催されるクラシックのプロムナードコンサート”プロムス”へ彼は21歳で出演したそうです。私も2008年のプロムスはヴィクトリア＆アルバートホールで一夜酔いしれたけれど、悔しいことに彼の名は知らなかった。

世界を動かす現代イスラム 宮田 律（徳間書店）

人口増加に伴い巨大化していくイスラム社会をイスラム教の教義も理解せず、観光などのビジネスチャンスとばかりの社会の風潮にこんな一冊も出たのかな思った。構成も文章もめちゃくちゃ、返って解らなくこんがらかった。いくら初心者に、若い人向けにといっても偉大な学問、系統立てて尚且つ枝葉を除きその歴史や教義に基ずいて彼らの現代の生活習慣や歳時記を紹介したら良かったのでは。面白可笑しく書いてはならない。イスラエルへ行った時、ホテルの食堂へは日本から持ってきた物は絶対に持ち込んではいけないと注意を受けた。”ハラール”です。不浄な物が一緒になるとすべて、スプーン一本から廃棄すると言う。これ程彼らの信仰は厳しい。この本で一つ知り得たことはアラブ首長国連邦ではアブダビにグッケンハイム美術館やルーブル美術館を建設中だと言う事…オイルマネーの力は偉大なり…です。おこがましいがあえて苦言を申し上げれば編集者の力量不足と思えてしまう本でしたよ。