ちょっと前に、TOHOシネマズ日比谷で「三大怪獣地球最大の決戦」の4Kリマスター版を観た。
言わずと知れた宇宙怪獣「キングギドラ」の初登場作品であり、ゴジラが人類の味方に落ちた記念碑的な作品だ。
だけどドラマパートは大人で「夏木陽介」の警視庁刑事はカッコいいし、「若林栄子」さんの鷹揚な美しさの王女様は素敵だ。
祖国の騒乱から逃れて専用機で日本に渡るセルジア公国のサルノ王女は、窓から星空を見ていると突然光の啓示を受け搭乗機のドアを開けて飛びだす。
その直後飛来する隕石と同時に反対派の仕掛けた爆弾が爆発し、飛行機は粉々になる。
一時行方不明になった王女はキングギドラに滅ぼされた金星人として現れ、ギドラ襲来とゴジラ・ラドンの覚醒を警鐘する。
この王女の飛行機が爆破されるシーンは、
「幻魔大戦」でトランシルバニアのルナ王女の遭難シーンと重なる。
飛行機の爆破直前に脱出したルナ王女は、超意識体フロイの啓示を受け戦士ベガと邂逅し最強のテレパシストとして覚醒するのだ。
1967年「平井和正」と「石森章太郎」の共作で「少年マガジン」に連載された「幻魔大戦」を夢中になって読んだ昭和の良い子は、あれ❓このシーンどこかでみたぞと気がついてしまった。
後にそれは1964年公開の「三大怪獣 地球最大の決戦」のシーンと似ているとわかったのだが、まさかね、盗作なんかじゃないよなぁ、「関沢新一」さんの脚本が先だとしても、まあ偶然だよなぁ・・・。
「関沢新一」さんといえば多作で、「都はるみ」の「涙の連絡線」だし「子門真人」の「ゴジラとジェットジャガーでパンチ、パンチ、パンチ」だし、「かぐや姫」は「じんじろ橋」で「渥美清」は「泣いてたまるか」だもんなぁ。
ま、それはともかく、
「三大怪獣地球最大の決戦」で黒部峡谷に落下した隕石から爆誕するキングギドラの特撮はシビレましたなぁ、ギドラの引力光線を浴びたかのようにシビレちゃいました。
それをバッチリ絵にしてくれたのが「開田裕治」の「怪獣戯画」で、
しばらく忘れていたカッチョいいギドラをまた思い出してしまったのです。
ま上記の経緯からすると、オヤジにとってのキングギドラは大宇宙の支配者「幻魔大王」が遣わした魔獣なのですな。
キングギドラという名怪獣は何度も映画に登場しますが、昭和のギドラにあったタテガミは平成以降のギドラには無くなって、容貌も東洋の龍から西洋のドラゴンのようになってハリウッドでもデビューしたけれど、オヤジのギドラは断然昭和のキングギドラなのです。
残念ながらお値段的にもスペース的にも今までキングギドラのフィギュアを所有したことはなかったのだけど、ディアゴスティーニ の「東宝怪獣コレクション」で「三大怪獣地球最大の決戦」のキングギドラが出たのを知り、我慢できなくてコレクションしてしまったのです。
「茨木彰」さんの造形は素晴らしいのだけど、せっかくだから首や足にパテをしてちょっと欲張ってタテガミをもっと着け、全体にスミ入れをしてみたのです。
どうだろう、グッと良くなったんじゃないだろうか、ギドラ降臨です。
で、こうなるとムラムラとあのシーンを作りたくなってしまい、ペーパーキットの神社を手に入れて、
DVDでもそのシーンを確認した。
神社の⛩️が引力光線で破壊されるシーンのアングルの素晴らしさ、光線とシンクロしてゆっくり⛩が倒壊してゆく特撮の巧さ、「三大怪獣地球最大の決戦」屈指の名シーンだと思うのであります。
キットの神社を組み立てだしたのは去年の12月、小さなパーツの接着にまだ手がプルプル震えるリハビリ状態。
まだパテをしていないギドラと合わせてみたら、
ああいい感じ。
神社にもう少し木々や土を足して汚し、どういうジオラマにしようと悩んではや1年弱。
朝と夜に30分くらい作業して着々と完成に近づいていて、あともう少し、乞うご期待‼️