そういって小僧が玄関のドアを開け、制止の声も聞かず出ていってしまった。
オヤジは慌てて薬を飲み込むとヘルメットをかぶり、バイクにまたがって小僧を追いかけた。
小僧の運転する軽トラに表通りの信号で追いつき、ちょっと待てと声をかけるが、テンパって前を見たままの小僧は青信号でつんのめるように軽トラを発進させた。
マニアルの軽トラはガクンガクンとノッキングしそうな状態でジグザグに大通りを進み、バイクのミラーで後方からパトカーが接近しているのを確認するもスピードを上げて追いかけた。
朝の渋滞の中をぶつかりそうな不安定な運転の軽トラがぶっ飛ばし、それをバイクで追い、さらにその後ろからパトカーが迫る。
交差点の信号が赤に変わる寸前に軽トラは通り抜け、パトカーがすぐ後ろについてしまいバイクをやむなく停め、小さくなってゆく小僧の運転する軽トラを歯噛みして見送った・・・・・・。
2019年の初夢、であった😌
なぜ免許も持っていない小僧が、マニアルの軽トラなんぞを運転している夢なんかみたのか❓
たぶんそれは、小僧の作業所が終わってから車で送り迎えしてくれる施設に行き、そこで風呂と夕食を食べて帰ってくるという障害者の自立支援プログラムのひとつを去年の暮れに初体験し、昨日の7日に2回目の体験に行ったというのが頭にあったからだろう。
やがてオヤジの腎臓移植ができることになって入院したら、その時はドナーのかあちゃんも入院しなくてはならないから、最低でも一週間は家を留守にしなけりゃならなくなる。
そのとき小僧の生活をどうするかということが悩みのタネだったが、作業所のスタッフの方から自立支援プログラムの話しを聞きこれを体験させておくことにしたのだった。
まずは夕食と風呂を済ませて帰るということから始め、次に一泊、さらに何泊かして一人での暮らしを慣らすということが目的。
普通に考えるとなんでもないようなことだが、旅行以外で他人と寝食を共にするということは小僧にとってはすごく不安なことで、かつて他人の家でご飯が食べられたことは二度しかなく、「チエさん」と「バーバーくん」の御宅だけなのだ。
天草のばあちゃんのところでも、長野で芋掘りの時も、ろくろく食事が喉をとおらず、下手するとゲーゲーしてしまうのだから、まったく知らない場所で一人で寝食するのは小僧にとってかなりハードルが高い。
だから最初は「ぜったい行かない !! 絶食します !!」なんてごねて困っていたのだが、それを知った「バーバーくん」が仙台に来ればいいんじゃないと言ってくれて、涙が出るほどありがたかった。
しかし「バーバーくん」のお言葉に甘えるのも心苦しいし、なんとか説き伏せて去年の暮れに最初の体験をさせたのだったが、一度行ったら自信がついたのか2度目はさほど抵抗なく出かけてホッとした。
そして意気揚々と帰ってきて、
「レジはもう店に持っていってください」とか「メニューをはやく作らないとダメですねぇ」とか「かあちゃんは今日は歩きましたか」なんて説教されてしまうのだ。
はいはい、仰せのとおり、善処いたします🙇
かあちゃんの新年は、ちょっとお太りです。
朝から店の準備をしているとすぐにお昼が過ぎて、仕方なく外食やお弁当を食べるのだが、以前のオヤジと違ってご飯もおかずも量が多いので(致死量で)、かあちゃんに食べてもらっている。
かあちゃんや小僧がいないと、とても外では食事できないのが悲しいが、ヘタなものを食べるなら一食二食抜いて酒飲んだほうがいいと思っちゃうから始末が悪い。
そしてすぐに腹が減ってエネルギー切れにおち入り何か甘いものでもと食べると、かあちゃんもそれに付き合う。
オヤジは身につかないが、健康体のかあちゃんはすぐに身についてしまうのだ。
だから結構まん丸になってきちゃって、とても心労で寝込んだ女とは思えないほど。
オヤジの体がなんとかなった時に、かあちゃんの体調が悪くなっちゃったら本末転倒だし、せめて一生懸命歩こうと早足で歩いている。
かあちゃんからするとオヤジが一人で出かけるのはまだ心配ということで、走るのは次の受診の後にしてほしいということで、散歩の時はいつも一緒で早足。
で、夜は10時にはもう眠くなって先に寝てしまう。
逆にオヤジは12時前には寝ないように、酒も飲まないのに無駄に長く起きて体を慣らしている❓
こんなもの作ってみたりして、身辺整理。
なぜか夏の景色。
いろいろ片付けていたら、改装前の15、6年前に店のディスプレイ用に粘土で作ったウルトラマンなんかが出てきちゃって、せっかくだから飾ってみた。
その他、呆れちゃうほどいろいろ出てきてしまったので、この際店に展示しちゃう。
なに屋だっ❓って感じになってますぜ。🤣
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