このポンコツのみならず全ての入院患者は不健全で、ほとぼりが覚めるまで入院して雲隠れする政治屋(目下のところは小池百合子か)なんぞ不健全の極みだということになる。
だが、現実は健全な肉体のアスリートだってしょうもない犯罪を犯したり、醜い利権にしがみついたりする。
こんなまやかしの言葉を誰がほざいたのか?
調べてみると、この言葉はもともと古代ローマの詩人「デキムス・ユニウス・ユウェナリス」の「風刺詩集」から引用されたもので、本来は
「大欲を抱かず、健康な身体に健全な精神が宿るように望むべきだ」
とか
「人は大欲を抱かず、健康な身体に健全な精神が宿るよう、神に祈るべきだ」
という意味のものだった。
それをどこのどいつが都合の良いように捻じ曲げたのか?
時は世界的な大戦の頃、ナチス・ドイツや各国が軍事力増強のために頑健な兵隊さんを作るための格好のスローガンとして使った。
というのがどうやら真相のようだ。
日本だったら「産めよ、殖やせよ」と当時の厚生省が喧伝して「兵力・労働力の増強」にかこつけてこの言葉も広まったのではないか?
いずれにしても「健全な精神は、健全な肉体に宿る」というまやかしを無邪気に信じることは、優生思想がふんぷんと臭い、高齢者や障害者、病人は社会資源の無駄というアブナイ考えに至る道だと思う。
なんてエラそうに言っても、つい最近までナチスの「T4作戦」なんてものも「池田清彦」の著作を読むまで知らなかったし、昭和の良い子は親世代から知らぬ間に優生思想らしきごたくを聞いていて深く考えてこなかった。
いざ自分が「処分」されてもおかしくない状態になった時世の中はコロナの有事で、気持ちの悪い風がゆっくり吹くように優生思想が浸透してゆくのをどうすることもできずにいる。
入院9日目にしてやっと点滴が外れ、三分粥から五分粥にかわり、日曜日は採血もなくほぼ野放し状態のエセ健全者。
「吉田拓郎」がどうやら完全リタイアしてラストアルバムを出すということを知り憂鬱。
月曜日に超音波内視鏡をして何が出るやら、今後どうなるのか考えると憂鬱。
たまにラジオのニュースを聞いて、オリンピックやIOCや、政府の不手際を聞いて憂鬱。
ちなみに、オリンピックで聖火リレーが始まったのは1936年第11回大会ドイツベルリン大会からで、このときのルートは第二次世界大戦でドイツ軍参謀本部の兵要地誌調査に悪用され、ナチスは聖火リレーの道を逆方向で侵攻していったというのだ。
健全な逞しいアスリートの男女が戦争に行かなくてすむような未来になってほしいと思うが、もしそんな未来がきたとしても、その時にはすでに不健全なポンコツはこの世にはいないだろうな・・・。
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mogmas
ヨセヨ メレンゲ
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