お好み夜話-Ver2

魚の棚ではげを喰らう

明石駅で下りて海の方面へ国道2号を渡ると、そこは明石焼の聖地「魚の棚(うおんたな)」商店街だ。


こんな看板もありますが、けっしてガラが悪く恐ろしげな場所ではありません。


鯛やアナゴをはじめとする海産物を売る店や、それらを使った食べ物屋、そしてもちろん明石蛸を使った卵焼き=明石焼のお店が点在する。

神戸マラソンの前日の夕方来た時は、土曜日だというのにシャッターを下ろしている店ばかりで閑散としていたが、昼間来ると観光客は大勢いて店もみな活気がある。

やはりこの商店街は昼間の町なのだ。

土曜の夜は7、8年前に入った店で明石焼を食べたが、なんだか味が変わっていていまひとつだった。

そこで今度は地元民の師匠がよく通ったという老舗の店へ足を運んだ。

強火でガンガン焼いていて、注文が入ればサッと出てくる。

15個650円は良心的、お出汁は鰹節が利いていて美味く、蛸も大きい。

テーブルにはソースもあり、昔ならば邪道と思っていたがあるのだからつけてみたら、これがなかなか合う。

さすが師匠、お目が高い。

うん、これぞザ・明石焼


だが今回は、明石焼以上のネタになる食べ物を見つけてしまった。

関西以西では当たり前なのかもしれないが、ハイソサエティーな都会人のワテクシには冗談としか言いようがないネーミングなのでありました。

それは、土曜の夜にたまたま入った店で目についた「はげの煮付け」なるメニュー。

黒板に書かれたそのメニューと、このオヤジの頭頂部を見比べる失礼な「ホリちゃん」。

オヤジの頭に視線をとどめたままこの調子コキは、

「はげ、食べますか ? はげ」

などとおちょくるように言う。

むろんこのワテクシは「はげ」ではないから、このネタに飛びつくのはやぶさかでない。

「まて、はげにも種類があるかもしれないではないか。まるはげとかまだらはげとか、部分はげやら円形はげとか」

「とりあえずたのんでみましょうよ、はげ」

あくまで失礼な野郎だが、オーダーした。

そして出てきたのが、こちら。

喜々として「はげ」を連発しながら「はげ」を食べ、生ビールを飲むこの野郎。

明日は小僧の伴走だから、なんの緊張感もなく「はげ」を堪能してやがる。


さてさて関東より北の方は、釣りをする人なら知っているかもしれないが、「はげ」とは「カワハギ」のことだ。

ちなみに地方によっては、
「ハゲ」、「本はげ」、「丸はげ」、「コベ」、「丸ちゅーかー」、「丸ちゅーこー」、「角はげ」、「餅はげ」、「すっこべ」、「博打打ち」、「ハゲコウベ」、「スブタ」等々。

いやはや、ろくな呼び方をされていないが、「カワハギ」は皮が簡単に剥げる事からそう呼ばれ、博打に負けると身ぐるみ剥がされる事から「バクチ」とも呼ばれるんだそうな。

当然師匠はこのことを知っていたのだが、過去に何処かの飲み屋で「はげ」があっても気をつかってたのまなかったのかもしれない・・・・・・⁉️って、誰に気を使うんじゃい😤

んんんん、こんなネタをバラしてしまったら、どいつもこいつも「はげ」を連発するに違いない😧

しかし気をつけないと、どこかの悩んでいる「はげ」を傷つけてしまいかねない。

現に「はげ」を覚えたての「むっちゃん」が、「魚の棚」の魚屋で「はげ」を連発した時、リアル「はげ」がそばに居て「シィ~~ッ🙊」と注意しなければならなかったのだ。

これをご覧の皆様、くれぐれも関東では「はげ」の取り扱いには充分注意してクロサイ🙇

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「迷想雑記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事