この「お宝」は、浅草寺本堂ご本尊前で薫香されたありがたい絵で、前から読んでも後ろから読んでも同じ言葉になる「回文」で歌が書いてあり、「どこから見ても良き夢」を洒落ているという江戸中期頃からの習わしで、これを2日の夜枕の下に敷いて寝ると良い夢が見られるというものだ。
前回も貰ったのに、枕の下に敷き忘れ、悪夢で目覚めるというお粗末だったので、今年はしっかり敷いて寝た。
そして見たのが、以下のようなすばらしい悪夢
屋根のない2階建てバスに、かあちゃんとふたり乗っている。
銀座から築地に向かって走っていた。
運転席はなぜか2階にあって、運転手は「田代まさし」だ
逮捕・勾留されているだろう「マーシー」が、何故観光バスの運転手におさまっているのか理解に苦しむのだが、その助手席には2人の若い娘が座っていて、ひとりは白いカウボーイハットをかぶり、ベストとミニスカートにブーツも真っ白で、金髪のアイドルチックな娘で、もうひとりは地味なワンピースの長い黒髪の娘だった。
バスは築地市場の中に入ってゆき、構内の狭い道をゆっくりと進む。
一時停車したところで「田代まさし」がバスを降り、代わりにカウボーイハットの娘が運転席に座って発車した。
ふと気づくと、なぜかオヤジはバスに備え付けのマイクを取り、なにごとか解説しているのだった。
買出しの人でごった返す市場内を、おぼつかない運転でバスは進んでいき、狭いカーブを曲がりきれず、仲卸の店先の魚の箱をひっくり返し、1匹の魚を踏んづけて停まった。
魚屋の親父が怒鳴り、運転していた娘は青ざめて「ごめんなさい」を繰り返すばかり。
踏んづけた魚を弁償することになったが、なんとこの娘たちふたりとも一銭の銭も持っていなくて、見かねたオヤジが出すことになった。
魚の代金950円也を払うべくサイフを出して中を見ると、がーんオヤジも空っケツ、パイコの文無し
泣きたい気分でかあちゃんに千円を貰い、怒り狂う魚屋の親父に渡した。
そして我々が乗り込んだ2階建てバスは、すごすごと築地の場内を後にするのであった。
めでたし、めでたし・・・・・・・
って、ぜんぜんめでたくないわーい !!
2年連続で悪夢の初夢
しかも、起き抜けに鼻をかんだら、白いテッシュに真っ赤な鮮血
わーい日の丸みたい、ニッポンの夜明けぜよ
正月から鼻血を垂れる、血の気の多いオヤジって、どうよ
まあこんな夢を見るようじゃ、今年もお金には縁がなく、、不条理な日常に振り回されるのかもしれない。
いやぁ~な、すっきりしない気分を払拭すべく、ウェアに着替えて走りに出た。
ヤレヤレ・・・・・・・・・・・
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