昨年、熊本のかあちゃんの兄貴が亡くなった時は、急なことだったから、それまで着ていた礼服を仕方なく持って行った。
ところが、すっかり痩せたおかげで、まるで急場の貸し衣装のようにダブダブで貧相で、事が事だけにいっそう哀れを誘って見えてしまった。
ウエストだってこの通り。恐ろしい・・・
天草のじいちゃんやばあちゃんも、もちろん我が家のばあさんもそろそろ心配な歳だし、恥ずかしくない礼服の一着ぐらいないと困る今日この頃なのだ。
で、近くの ♪ よ～ぉ～ふく～の青山 ♪へ買いに行ったら、なんと商売上手
夏の礼服を買うと秋・冬ものが大幅値引きになるとか、あれが半額だとか言われ、折角だからとお買い上げ。今すぐ必要でもないジャケットまで、十数年ぶりに買ってしまった。
さて、洋服ダンスに眠るダブダブ軍団はどうしよう・・と、小僧の腹を見たら、悲しいかなちょうど入りそうな具合に出っぱっている。
試しに着せてみたら、あ～らジャストフィット。
アジャスターのついた礼服のズボンも、一番締めてぴったりこん。
これでヤツの夏物の礼服は買わなくても済んだ。
ちょっと悲しいお下がりであります。
こりゃ運動させないと、オヤジの二の舞いになってしまっては元も子もない。
雰囲気を察して、小僧はサーッと逃げてゆく。
やれやれ
このゴールデンウィークは天気もよく、店の厨房内は気温36.6度を記録し、さすがに客席はエアコンを効かせた。
夜になっても上着はいらないくらいだ。
だからそろそろ衣替えをしなければと、自宅の衣装ダンスを引っ張り出したが、例によって夏物もダブダブで、昨年まではなんとかだましだまし着ていたが、さすがにもう処分してもいいかなと思った。
だがまたもや試しに、ジーンズや上着を小僧に着せてみせたら、これまたジャストフィット。
ふたたびお下がり一掃セールでござい。
で、オヤジはますます普段着るものがなくなってしまったので、小僧の着ないシャツを羽織ってみたら、これがまたジャストフィット。
お下がりならぬおあがりで、ありがたく頂いてしまった。
親が着れなくなったものを息子が着て、息子の着ない服を親が着るという、まさにリサイクルなお下がりおあがり状態。
それにしても、小僧のでっ腹をなんとかしなければなぁ・・・・
