お好み夜話-Ver2

どこでも龍馬

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を、土曜日の再放送で見た。

なんでも、岩崎弥太郎の回想で描かれるというので、ちょっと興味があったのだ。

龍馬暗殺の前後の弥太郎の日記を、なぜ岩崎家が公開しないのか、そのへんのところまで突っ込むとは到底思えないが、以前の三谷幸喜の新撰組よりまともにやってくれれば、と願うばかり。

冒頭、功成り名を遂げた弥太郎が、「土陽新聞」の坂崎 紫瀾(さかざき しらん)からインタビューを受け、龍馬のことを「大っきらいじゃ !! 」と吐き捨てるシーンは、予想に反して期待を抱かせた。

この坂崎 紫瀾という人は、のちに龍馬の伝記「汗血千里駒」を記し、明治の世に埋もれていた坂本龍馬を発掘して、第一次龍馬ブーム ? を起こした立役者だ。

龍馬はだれがやってもいいと思う。
でも、武田鉄矢よりは福山雅治のほうがいいに決まっているぜよ。



正月に下田に行った時に、駅のお土産屋さんに龍馬グッズが売っていて、一瞬なぜ と思ったが、よ~く考えてみたら、じつは下田は龍馬と縁浅からぬ土地なのだ。


えー、時は文久3年(1863年)1月15日、江戸に向け航海中の幕船「順同丸」は、荒天によって下田に寄港した。
歴史の偶然は、奇しくもその時、上洛の途上嵐に遭いやはり下田で足止めを食っていた、土佐前藩主・山内容堂に、龍馬の師匠勝海舟が面会するというドラマを与えたのだ。

謁見(えっけん)の場所は下田市の宝福寺。
勝海舟は、そのとき行動を共にしていた龍馬の脱藩の罪を、山内容堂侯に許してくれるよう懇願した。

すると大酒飲みの容堂侯、勝が下戸だということを見越して、杯になみなみと酒を満たし、

「ま、カッちゃんのたのみだからさ、聞いてやんないこともないけどよ、まずはこの酒を、ほれ、一気にぐいっと飲んじゃってからの話だわな。どうだい ? 」

と、ニタリとしたとかしないとか。

そう言われて引き下がるヘナチョコじゃぁない、男 勝海舟。

「ひゃぁ、殿様、相変わらず粋なはからいでやんすな。そんじゃぁ遠慮なく、あっしも江戸っ子でぃ、一気にいったろうじゃないの」

とかなんとか、言ったかどうかしらないが、男 勝海舟、杯を手にして、ぐ、ぐ、ぐいぃぃぃぃっと飲み干した。

「おかわり。じゃなくて、殿様。あっしの弟子の龍馬の件、これでよろしいですな。でも殿様を疑う訳じゃねぇですが、酒のうえの約束なんでね、なんかこう一筆お願げぇしますよ」

とかなんとか、切り込んだ勝に、容堂侯かんらと笑い、白扇を取り出し、瓢箪を描き、その中に 
「齢酔三百六十回 鯨海酔侯」と署名して手渡したとさ。

ここでBGMは柳ジョージの「酔って候」になる。

♪ 土佐の鯨は大虎で 腕と度胸の男伊達 いつでも 酔って候 ♫
   (中略)
♪ 鯨海酔侯 無頼酒 鯨海酔侯 噂の容堂 ♪

てなもんだ。

まあほんとにできすぎたような話だが、これは史実だということが証明されている。

しかし、下田に龍馬が勝とともに来ていたのかは ??? であるが、どうやら住吉楼という遊郭で一杯やりながら勝を待っていたという話があるようだ。

ほんとかなぁ 師が自分の罪を許してもらうために殿様と掛け合っているちゅうのに、遊郭で飲んで待ってるかな 脱藩浪人なのに・・・・

まあ、それはそうと、どうせお土産物屋で龍馬グッズを売るのなら、タオルやら暖簾のようなありきたりのモノではなく、勝海舟が飲み干したと云う杯のレプリカとか、容堂侯の白扇とかだったら、買っちゃおうかなと思うのに。

それにしても、CMでもなんでも、今年は龍馬年ぜよ。
ほんとに、どこでも龍馬状態なんだから

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