お好み夜話-Ver2

サラバ落ち武者

記憶をなくした翌朝、6時半に起きてランニングウエアに着替えた。

昨夜のことを小僧に尋ねると、ホテルに帰って風呂に入り、コインランドリーで洗濯をし、乾燥機をかけているところで沈没したらしい。

それでも12時ぐらいには寝たようなので、睡眠は足りているが、頭がクラっとして酒がまだ残っている。

てなことを考えていてもしょうがないから、「auちゃんパパ」に電話するとすでに走っていると言うが、ついさっき出たばかりだから引き返してくれるという。

ホテルの前で落ちあい、晩翠通りから仙台西道路に出て、さらに西公園通りから広瀬川の橋を渡り、仙台城へ向けて走った。

やがて大手門跡の入り口に立看板が見えてきた。

道路にはひび割れが走り、石垣にはブルーシートがかけられていた。

なかなかキツイ上り坂だから、車が来ないのはありがたいが、古い建造物の修復は大変だろうなと思う。


伊達政宗公の銅像のとなりに建つ「昭忠塔」の上の、羽を広げた鳶の像が崩れ落ちていた。


さてここから下るつもりでいたら、なぜか上ってしまい、八木山ベニーランドから、東北工大や東北放送の前を通り、延々下って広瀬川を渡り、ようやく街の中へ、仙台駅の脇を通過して、通勤通学の人たちが急ぐ歩道を走り、なんとか国分町へたどり着いたときには11㎞ちょっと走っていた。

昨日の「伊達ももの里マラソン」よりも走ってしまった。

だがそのおかげて酒っ気は抜け、すっきりした。

「auちゃんパパ」お疲れさんでした


家族の待つ家に帰る「auちゃんパパ」とホテルで別れ、オヤジは再びウエアを洗濯して、乾燥機の順番待ちをしていたが、なかなかこれが終わらず、しょうがないからホテルに部屋干しした。

すると「バーバーくん」から電話があり、いよいよ落ち武者刈りをしてくれるという。

またまた車で彼の実家へ連れて行ってもらい、お風呂場で行うことに


昨年暮れに「シゲちゃん」にカットしてもらい、そろそろ散髪と思っていた矢先に、あの未曽有の大震災が起き、仙台の「バーバーくん」の無事が確認でき、仕事も再開したと聞いて、それではせっかくだから彼にカットしてもらおうと、8ヶ月間伸ばし放題に伸ばし、貧乏くさい白髪の落ち武者になってしまったのだ。

それも今日でオサラバさ

ロンドン帰りの調子コキの技を、とくと見せてもらおうじゃないの。


最後の落ち武者 (注 : 大木凡人ではありません)

早業、数十分で変身完了
 
〈注 : ケン・ワタナベではありません〉

フッヒャァ~~~~ !! サッパリ。

男は短髪、黙って生ビール、これで決まり !!

おまけに小僧も続けて、サッパリ。


8ヶ月間待ったかいがありました。

スッキリ、サッパリ頭で、体感温度が3度は下がる。

「バーバーくん」にも頭が下がる。

愛犬チャチャ丸も大興奮。


ほんとにお世話になりました。

つづく・・・・・。

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