プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< またも辞めたか亭主殿 >

2024年10月16日 | ドラマ。
2003年のドラマ。20年前ですねえ。
多分見てはいないけど、タイトルが印象的だったので覚えてはいた。
これ、小栗上野介を描いたドラマだったのか。

ここのところ小栗上野介の本をまとめて読んでいて、このタイミングでドラマ再放送は神。
……が、つい先日星亮一著の「最後の幕臣 小栗上野介」を読んだばかりで、
それが小栗の最期をフォーカスした内容だったので、
このドラマの軽やかなコメディタッチは見ていてツラかった。

いや、こういうテイスト自体は好きなんですけどね。むしろシリアスなものよりも
ずっと好き。
でもあんな最期を迎えてしまう人が、こんなに仲睦まじくしているのを見ると。
切ないんだよなー。

役者はみんな若かった。
というても主役の岸谷五朗もこの頃40歳くらいか。
稲森いずみも30過ぎの女ざかり。というより、とても可愛い役だったね。
いたねえ、中原ひとみ。井上順。近藤正臣。伊東四朗も(それなりに)若かった。
ひところ、謎に露出のあったフローラン・ダバディも出ていた。

しかし私が最も驚いたのは松重豊だ!この頃のこの人はちゃんと笑っていたんだ!
わたしは多分「孤独のグルメ」の何度目かの再放送でこの人を認識したので、
それ以前に見た記憶がないんだよなー。
で、「孤独のグルメ」だとほぼしかめっ面でしょう。
呵々大笑する姿を初めて見た気がする。


西村雅彦が勝海舟はどうでしょうねえ。今は西村まさ彦。
小栗の本を読んでると、今までの勝海舟のイメージは崩れる。
とはいえ、うーん。西村雅彦がやるほど狷介なイメージはないよね。

むしろ岸谷五朗の小栗より、彼ら二人のキャスティングを交換した方が実物に近い気がする。
少なくとも小栗はもっともっと人好きのしない、付き合いにくい人だろう。
その付き合いにくい人が主人公のドラマを見たいかというと、見たくはない。
だからドラマはこれで良かったけれども。

有能でも人付き合いが下手だった人。
そして脇が甘かった人。
しっかりサポートをしてくれる参謀がいればねえ……。
どれほどのことが出来ただろうか。いまさらだが――150年ほど遅いが、口惜しい。


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