プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ アーロン・エルキンズ「スケルトン探偵 ギデオン・オリヴァーシリーズ」

2016年09月12日 | ◇読んだ本の感想。
けっこう有名なシリーズだと思うが、……あんまり。
悪くはない。しかしシリーズ十何冊も読みたいかというとそこまでではないなー。

ギデオン・オリヴァーという名前から、なんだか知らないけど「13号独房の問題」のドゥーゼン教授を思い出していて。
ギデオン・オリヴァー。ドゥーゼン教授。……全然似てないが、なんとなくギデオン・オリヴァーは
初老で短駆、ハゲで白髯、(たんくもはくぜんも変換出来ないってどういうことやねん!)
眼鏡をかけてて猫背で、偏屈、変人というイメージ。
むしろそういうキャラのスケルトン探偵を読みたかった気がする。ありがちですか。

でもギデオンは明朗な中年のスケルトン探偵、友人も愛妻も畏友もいる、となるとあんまりマトモすぎて話に惹かれなくなる。
それならもっとはっきりユーモア路線の方が好きですよ。「シャンディ教授シリーズ」とか。
「海の上のカムデン」シリーズとか。
この主人公は普通。普通を読む気にはならない。

それでも読んで3冊目の「古い骨」は面白かったけどね。モンサンミッシェルが舞台なことが良かった。
潮汐で人が死ぬ。その話は聞いたことがあったけど、小説の描写として読めたのは良かった。
「潮が満ちてきても泳げばいいじゃん?」と思っていたが、そうですか、足がめりこむんですね。なるほど。


骨探偵と言っているわりにはそこまで骨についてうんちくが……ま、あんまり詳細に書いても読者は興ざめかもしれないが、
せっかく骨を謳うんだったら、もう少し新知識が増えるようなことを書いてくれてもいい。

とにかくまあわたしは骨関係だったら「BONES」が好きだ。小説じゃないけれども。
でもわたしは「BONES」を、てっきりこのギデオン・オリヴァーシリーズのドラマ化だと思っていたので
食指が動かなかったんだよなー。
しかも「偏屈爺さんのうぞうぞ、もごもごしてるドラマなんて辛気臭い」と思って見なかったんだから、
もう幾重にも勘違いをしている。しかしこういう無意識の勘違いというのは無意識なだけに、
改めてその真偽を確認しようという気にもならないものだから、始末が悪い。

3巻読んで終わりかなー。


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