……すごくいいのにさ~~~~~~~~!!
この監督は、ものすごくいいものを持っているのに、それをストーリー上の些細な……とは言えないが、
他にもっとやりようがあっただろう!という点で台無しにしている!残念だ。大変残念だ。
細部は最上部類なのになあああああああ。
まあ「言の葉の庭」しか見てないけど、ほんと風景描写はすごいね。
むしろもう写真を加工して使った方がいいんじゃないか、ってレベルの写実化と、それを超えたところにある
ファンタスティックな風景と。どっちも素晴らしい。もうそれだけで十分金を払う意味があるくらいに。
そして登場人物の描き方も丁寧だ。
キャラクター自体はわりと典型的なアニメの人物像かもしれないが、細部を丁寧に描くから、知らず知らずのうちに
感情移入をしてしまう。髪を結ぶ仕草。汗のかき方。髪を結ぶところなんて何度出てきたかしれないが、
飽きることなく見続けられる。それってすごいことかもしれない。
そこらへんの細部はいいのだ!!ものすごく!!
以下ネタバレ。
予告編を見ても、徹頭徹尾青春ラブコメ!なものだったから、その他の可能性を全く考えず見ていた。
そしたらストーリーが急転直下、破滅もの、SFになってびっくりした。
そこは久々に「やられた!」と思ったんだよ。創作物で「やられた!」と思うことはそうそうないが、
さくっと気持ち良く斬られた。ここはテンションが上がった。
しかしね。外輪山の縁のね。最初の邂逅のね。いや、初めて会って盛り上がるのはわかるけどね。
まず世界を救ってからいちゃつけ!!!
と思った。そこで悠長にラブコメをしてる場合と違う!もう日が沈むだろう!日が沈んだらあんな山道戻れないだろう!
懐中電灯は持っているのか!!
そもそもあんな山道、小学生の下校時刻に出発して日没にたどり着くんだから、ご神体まで行っていたら
世界を救うのに絶対間に合わないってわかるだろう!
あんな山道を自転車で行く方が馬鹿だろう!「自転車壊してゴメンって言ってた!」「誰が」「わたしが!」という
台詞はたしかに面白くて、それを使いたかったのはわかるが、そこを何もあの山道にしなくてもいい!!
……後半、ストーリー展開のツッコミどころが満載すぎて(泣)。
新海誠監督。この他には「言の葉の庭」しか見たことないが、あれも後半のストーリー展開に残念感がイッパイだった。
この人が原案・脚本・監督をやるのはいいが(マンガ・ドラマ由来だらけの邦画界で原案から作るのは大変立派だが)
ストーリーの部分は、誰か1人、達者な人を最終チェックに持って来ようよ。
その人に変なとこ手直しをしてもらって制作すれば、完璧ですよ。
そういうところ、三谷幸喜っぽい。三谷幸喜も自分の書きたい面白い部分を優先して、
後半(あの人の場合は終盤)話がダレる。ブレる。
新海監督も全部一人でやりたい人なんだろう。でも悪いことは言わないから、脚本は誰かと組め。
そうすれば鬼に金棒。
最初の邂逅のいちゃつきは天下の総つっこみだと思うが(え?違う?)わたしが非常に気に入らない点は
もう一つあってですね。
それこそ最後の最後、最後の神社の階段での邂逅のところですよ。
……アンタたちね、時空を捻じ曲げるほどの恋人同士、すれ違う電車で一瞬目が合っただけでお互いを認め合える運命の人同士、
わざわざ違う駅で降りてそれでも出会える同士なんだから、
そこでシカトしてどないすんねん!!(怒)
そこはいさぎよくハグだろう!いくら照れ臭かったとしても、その照れがふっとぶくらいの運命の恋人同士の筈だ。
振り向かせたかったんだろう、監督は。絵的に。でもそこはダメ、そんな小手先のことじゃなくて、そこは怒涛の邂逅じゃないと。
ということを誰か言ってやってください監督に。
変電所を爆破するってのもなあ……。いくら非常事態だからといって、それはそれで悲惨な(手に負えない)事故を
併発しそうな気もするし、いくら伏線として高校生ながら家業が建設業で爆破経験ありといっても、
全責任が負えるほどダイナマイトに精通しているのは変だし、
むしろ爆破予告の電話を町役場にかけるくらいのレベルがムリがなかったんじゃないかなあ。
まあどうしても絵的に派手にしたいのなら変電所というオソロシイ場所じゃなくて、
(犯罪にもなるし、損害賠償は億行くし)
火事の延焼を考慮した上で、いくつかの空き地にダイナマイトを仕掛けるとかね。
それでも小学生が巻き添えを食う、とかいう可能性が消えないので、ダイナマイトは止めといた方がと思いますが。
無理な設定を何とかしようとして、丁寧に伏線は張ってると思うが、そもそもその無理な設定を採用する
思考の方向を何とかした方がいいと思う。新海監督の今後のために。
まあでももちろん好きなこともイロイロあって。
この話でバッドエンドだったら暴れたるねん!と思っていたが、ハッピーエンドで重畳。
途中で、ここからどうやってもハッピーエンドにはならん……という流れになるのだが、
時間軸をいじって、話としてはどうにも無理なんだけどハッピーエンド。
この時間軸の無理はほんとはアウトだと思う。でもまあかろうじて目をつぶったる。
てっしーとさやかちゃんが良かったな。安心した。
声優さんたちは、わたしは入野自由だと思い込んでいて、クレジットで神木隆之介だと知った時には
ああ、そうだった!と驚いた。
長澤まさみは奥野先輩ですか。全然気づかなかった。気づかなかったということはいい声優。
市原悦子も気づかなかったが。
作品世界には入り込めたし、いい作品だと思うけれども、だからこそ欠点も目につく。
この欠点を何とかしてくれたらなあと切実に。頼むよ。監督さん。
この監督は、ものすごくいいものを持っているのに、それをストーリー上の些細な……とは言えないが、
他にもっとやりようがあっただろう!という点で台無しにしている!残念だ。大変残念だ。
細部は最上部類なのになあああああああ。
まあ「言の葉の庭」しか見てないけど、ほんと風景描写はすごいね。
むしろもう写真を加工して使った方がいいんじゃないか、ってレベルの写実化と、それを超えたところにある
ファンタスティックな風景と。どっちも素晴らしい。もうそれだけで十分金を払う意味があるくらいに。
そして登場人物の描き方も丁寧だ。
キャラクター自体はわりと典型的なアニメの人物像かもしれないが、細部を丁寧に描くから、知らず知らずのうちに
感情移入をしてしまう。髪を結ぶ仕草。汗のかき方。髪を結ぶところなんて何度出てきたかしれないが、
飽きることなく見続けられる。それってすごいことかもしれない。
そこらへんの細部はいいのだ!!ものすごく!!
以下ネタバレ。
予告編を見ても、徹頭徹尾青春ラブコメ!なものだったから、その他の可能性を全く考えず見ていた。
そしたらストーリーが急転直下、破滅もの、SFになってびっくりした。
そこは久々に「やられた!」と思ったんだよ。創作物で「やられた!」と思うことはそうそうないが、
さくっと気持ち良く斬られた。ここはテンションが上がった。
しかしね。外輪山の縁のね。最初の邂逅のね。いや、初めて会って盛り上がるのはわかるけどね。
まず世界を救ってからいちゃつけ!!!
と思った。そこで悠長にラブコメをしてる場合と違う!もう日が沈むだろう!日が沈んだらあんな山道戻れないだろう!
懐中電灯は持っているのか!!
そもそもあんな山道、小学生の下校時刻に出発して日没にたどり着くんだから、ご神体まで行っていたら
世界を救うのに絶対間に合わないってわかるだろう!
あんな山道を自転車で行く方が馬鹿だろう!「自転車壊してゴメンって言ってた!」「誰が」「わたしが!」という
台詞はたしかに面白くて、それを使いたかったのはわかるが、そこを何もあの山道にしなくてもいい!!
……後半、ストーリー展開のツッコミどころが満載すぎて(泣)。
新海誠監督。この他には「言の葉の庭」しか見たことないが、あれも後半のストーリー展開に残念感がイッパイだった。
この人が原案・脚本・監督をやるのはいいが(マンガ・ドラマ由来だらけの邦画界で原案から作るのは大変立派だが)
ストーリーの部分は、誰か1人、達者な人を最終チェックに持って来ようよ。
その人に変なとこ手直しをしてもらって制作すれば、完璧ですよ。
そういうところ、三谷幸喜っぽい。三谷幸喜も自分の書きたい面白い部分を優先して、
後半(あの人の場合は終盤)話がダレる。ブレる。
新海監督も全部一人でやりたい人なんだろう。でも悪いことは言わないから、脚本は誰かと組め。
そうすれば鬼に金棒。
最初の邂逅のいちゃつきは天下の総つっこみだと思うが(え?違う?)わたしが非常に気に入らない点は
もう一つあってですね。
それこそ最後の最後、最後の神社の階段での邂逅のところですよ。
……アンタたちね、時空を捻じ曲げるほどの恋人同士、すれ違う電車で一瞬目が合っただけでお互いを認め合える運命の人同士、
わざわざ違う駅で降りてそれでも出会える同士なんだから、
そこでシカトしてどないすんねん!!(怒)
そこはいさぎよくハグだろう!いくら照れ臭かったとしても、その照れがふっとぶくらいの運命の恋人同士の筈だ。
振り向かせたかったんだろう、監督は。絵的に。でもそこはダメ、そんな小手先のことじゃなくて、そこは怒涛の邂逅じゃないと。
ということを誰か言ってやってください監督に。
変電所を爆破するってのもなあ……。いくら非常事態だからといって、それはそれで悲惨な(手に負えない)事故を
併発しそうな気もするし、いくら伏線として高校生ながら家業が建設業で爆破経験ありといっても、
全責任が負えるほどダイナマイトに精通しているのは変だし、
むしろ爆破予告の電話を町役場にかけるくらいのレベルがムリがなかったんじゃないかなあ。
まあどうしても絵的に派手にしたいのなら変電所というオソロシイ場所じゃなくて、
(犯罪にもなるし、損害賠償は億行くし)
火事の延焼を考慮した上で、いくつかの空き地にダイナマイトを仕掛けるとかね。
それでも小学生が巻き添えを食う、とかいう可能性が消えないので、ダイナマイトは止めといた方がと思いますが。
無理な設定を何とかしようとして、丁寧に伏線は張ってると思うが、そもそもその無理な設定を採用する
思考の方向を何とかした方がいいと思う。新海監督の今後のために。
まあでももちろん好きなこともイロイロあって。
この話でバッドエンドだったら暴れたるねん!と思っていたが、ハッピーエンドで重畳。
途中で、ここからどうやってもハッピーエンドにはならん……という流れになるのだが、
時間軸をいじって、話としてはどうにも無理なんだけどハッピーエンド。
この時間軸の無理はほんとはアウトだと思う。でもまあかろうじて目をつぶったる。
てっしーとさやかちゃんが良かったな。安心した。
声優さんたちは、わたしは入野自由だと思い込んでいて、クレジットで神木隆之介だと知った時には
ああ、そうだった!と驚いた。
長澤まさみは奥野先輩ですか。全然気づかなかった。気づかなかったということはいい声優。
市原悦子も気づかなかったが。
作品世界には入り込めたし、いい作品だと思うけれども、だからこそ欠点も目につく。
この欠点を何とかしてくれたらなあと切実に。頼むよ。監督さん。
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