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本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 真田丸 3話&4話 >(ドラマ視聴)

2016年02月15日 | ドラマ。
3話。

ちょっと大泉洋の芝居にモンクが。
わたしは大泉洋の表情に隠した憤怒を感じた。でも多分、父の策略について行けない自分への……
絶望感?自責の念?寂しさ?そういうことを言いたかったんですよね。
父と自分とは、違う種類の人間だと。そういう溝を感じてしまったがゆえの。
信之はそのまんま素直な人だと思っていていいんですよね?
信之が実は後年、父に輪をかけた策謀家になるとかいう予兆だったら嫌だからさあ。
そういう深読みをさせない、もう少しストレートな傷ついた表情を希望だったよ大泉洋。

松の旦那さんが生きていて、個人的にはまずは重畳だが。
でもまだ予断は許さん。高木渉、今後も生きていてくれ。
しかしその生きるか死ぬかの状況でも、あのバカ夫婦(単にバカな夫婦という意味ではなくて、
お互いを好きすぎて、それに周りが中てられてバカくさい、という意味)は明るくていいですね。

銀髪で無表情な寺島進がビジュアル的になんか素敵。まあこの人もなんでもできますね。

幸村の、おじさんに対する言葉は、彼の人生を表す一言だろう。
ちょっと違うがレゾン・デートル。だからこそ、彼の人生がああいう風にあり、最後はああいう風に終わる。
存在理由というよりも、“しかるがゆえにこそかくあり”と言うべきか。






4話。

明智光秀の造型が(一瞬しか映らないけれども)特異。
あんなに公家寄りの光秀は初めて見たかも。まあ経歴的に、足利義昭に仕えていたのなら、ないとは言い切れないが。

そして、まさか織田信長があんな一瞬、あれだけで終わってしまうとは思ってませんでした!
本能寺の変でさえ、ほぼ伝聞情報のみをナレートするだけで3分で終わってしまうんだもの!
多分大河史上最短の本能寺の変だな。いや、ここまで切り詰める勇気は買う。
凡百の脚本家には出来ない技だ。
まあそれが最上の道かどうかはわからないけどね。でも真田の話なんだから、下手に信長に深入りしないのが
きっと正解だと思うんだよね。

織田信長。これは吉田鋼太郎がやった意味があるというもんだね。
ほんとに一瞬でしたよ。まさかあれだけだとは思いませんでしたよ。
あの2分半(数字は適当)のために吉田鋼太郎をキャスティングしたのかい、と直後は呆れたが、
2分半だからこそ、ガッ!とインパクトのある、カリスマ性を感じさせられる役者じゃないとダメなんだよね。

まさかあそこでそのまま退場するとは思わんかったわ。
今から考えるとあの肩すかしぶりはコメディの舞台のようだ。
信長の衣装も、ロックかい!と言いたい革ブーツ。あれさあ、一昔前のヴィジュアル系バンドが着てても
おかしくないような衣装だよね。
そしてその後憤怒を1分映し、3分で本能寺の変終了。
――今考えると、色々度肝を抜いてくれます。


偽手紙追及の場面では、もし実際にあったら、多分幸村の表情を観察していたら一発でばれるだろうな。
家康鋭すぎ。でもその前の因縁が(本能寺の変と違って)しっかり語られるから、納得出来るんだよね。
名前を偽るというエピソードを非常に上手に使っている。あそこでとぼける昌幸に対してだからこそ、
家康は「一筋縄ではいかない」と警戒するんだろうし、家康のクレバーぶりも伝わる。
ところで内野聖陽はしばらく前には二枚目で売っていた気がするんですが、
今回の家康は、すごくスタンダードなちょんまげの似合うおっさん。だいぶ変わりましたか?


信之は相変わらず弟への妬み心が発酵している様子。幸村を嫌いにならないでねお兄ちゃん。
兄弟が憎みあうとか、そういうの見たくないんだからね。
でも高木渉関連では、ツボを押さえながら花も実もある対応で、ちょっとかっこいい。

高木渉がまだ生きていて重畳。相変わらず大変危うい位置にいるが。ガンバレ。
不用意に同じ香袋なんか持つと、それが原因でマズイことが起こるんじゃないかとハラハラする。

真田家の女性たちが出てくると途端に明るくなっていいなあ。
実は長澤まさみがあまり好きじゃないので、彼女が出て来ると個人的には少し残念感があるのだが。


現状は草刈正雄が主役。いや、でも不満はない。




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