プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ぼんくら2 >(全7回・テレビ視聴)

2015年12月11日 | ドラマ。
前シリーズは最初は独特のノリについていくのが難しく、期待が高かっただけにがっかりしたものだが、
今回は前回の蓄積があるだけにすんなり話に入れた。
とは言うても、独特のノリは前回よりパワーアップしている気がするし、
やっぱり初回で無駄に弓之助の美形話になるので、またか……という憂鬱は多少感じたが。

全7回って短かったですよね。いくら前回と比べて、設定の部分ははしょれるとは言ってもね?
はしょれるといっても、1で描いた内容は複雑だったから、やっぱりこれは1を見て2を見た方がいいドラマだね。
せめてもう1話くらい長くても良かったかも。
1よりもさらにナゾメキ度が高く、その雰囲気が好きだった。音楽お手柄。

しかし1であんなに思わせぶりに登場した葵さんが、2の冒頭であっさり死んじゃうとは……
まあこれは原作からしても「はい?」な感じなんだけど、宮部みゆきはモッタイナイと思わなかったんだろうか。
そして葵を殺してまでして、今回のオチはあれだもんなあ。原作を読んだ時もだいぶ肩すかし感があった気がする。
まあいいけど。

今回は脇役が良かったですね。
わたしが一番好きだったのは杢太郎だ!ぱっと見、顔的には小島よしおかな?と思ったのだが(違う?)
丸川敬之という役者さんだったそうです。結構重要な役柄なのにWikiのぼんくらのページに
載せられ忘れているので、そのスキルがある人はぜひ編集してあげて下さい……

杢太郎さんは最初から最後まで単細胞でいい人。弓之助に「親分さん」と言われて、
その度に否定しながらもいい気持ちになって……というところがいやというほど出て来るから
若干食傷するというか、なんだコイツと思う気持ちはあるんだけど、
それが最後の最後まで純粋にいい人として描かれると、それが効いてくる。
どよんとした話における一服の清涼剤のような気がする。
なんかいい役者な気がするので、今後ちょっと注目。

葵さん周辺の謎めいた感じはいいんだけど、佐吉とお恵がなんであんな風にどよんとしているのか。
いや、深刻な夫婦喧嘩の真っ最中なのでそういう場面があるのは当然なんだけど、
仲直りした筈なのに、常に不幸そう。まあ佐吉がそもそも明朗に幸せになれる設定のキャラじゃないけど。

弓之助は声変わり途中ですね。
原作的に、ぼんくら3もあるはずなので、早く撮ってしまわないと子役が成長してしまいますよ。

大杉連が何だか妙にかっこいいのはなんでだろう。普段見ててもそこまで思わないのに。
政五郎親分。3ではもっとたくさん出してくれないかなあ。

主要な役で変えたのは葵を小西真奈美にしたことだけど、この演技のノリなら良い選択だろう。
それでも「……かえ」とかいう語尾には若干違和感があったけど。
しかし出てきた途端に死ぬ役っていうのも……なかなかないかもね。

奥貫薫は好きな役者なんだけど、この奥方の役はあまり好きになれないんだよな。なんでだろう。

鶴見辰吾は今回はそれほど出番が多くない。この役でいい味出してますよね。




まあまあ、制作陣はちゃっちゃと3に取り掛かって下さい。
次回は8回以上で。




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