＜ 名建築で昼食を ＞

最初の1、2話は、建築紹介番組にちょっとだけドラマのテイストを添えた
バランスがすごく好きだったんだけど、回を追うに従って単に薄いドラマになった。
残念。

好き好きだけど、このドラマ部分を楽しみにしていた人はいるかなあ？
空気感は悪くはなかったけど、特に演技の上手いわけでもない女の子が
2人でごにょごにょやっているシーンは退屈だった。
要らんかったのになあ。このドラマ部分。

日常生活の中でヘンなおじさんと女の子が名建築を廻る、という話だけで良かった。
絵的には素敵だったんだからさ。各建築はもちろん、女の子の部屋も喫茶店も。
絵は褒めたいし、台詞でちょっと味のあるものもあったけど、
何しろストーリーはどうでも良かった。

田口トモロヲは好きです。女の子よりも田口トモロヲの方に寄って
話を作ってくれたらもっと面白くなったかも。でもそれだとドラマになっちゃうか。
ドラマはいらなかったんですよね。毛色の変わった建築紹介メインの番組で良かった。
建築の邪魔にならないストーリーを目指したのかもしれないが、
だったらもっと勇気をもって話を削るべきだったと思いますよ。

本人たちが素で感想を述べているだろう箇所もけっこうあったと思う。
そのあたりは田口トモロヲが大したことを言ってないと思った。
あまり建築には興味がない人なのではないかな。
それはそれで個人の志向なのでかまわないけれども。

キュレーターさん、スタッフさんは他の番組で出る時よりもフランクな説明を
してくれていたようだ。ここも良かった。


テレビ東京は一味違う番組を作ると信頼しているんだから、もう一歩、
お願いします。最近「新・美の巨人たち」が横から見てもナナメから見ても
普通～～～～の美術番組になってしまってつまらん。
そろそろ視聴を止めようかと思っている。
「美の巨人たち」の時代の、手を変え品を変え、いろんなスタイルをとってくれた
頃が面白かったなあ。

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これ本なんですね。ドラマは出てないみたいですね。