ものすごーく久々に読んだ有栖川有栖。
その間に変わったことといえば、「ありすがわありす」で変換が出来るようになったこと。
ミステリだと思っていたらミステリ風味のある抒情的短編集でした。
大阪の七坂(と、芭蕉と藤原家隆)を舞台にしている。
多少引き写し感が気になるけど、そういうガイドブック的内容も含まれるべき作品だなと
思ったのでいっそ潔くていい。
あっさりしていてわたしは好きでしたね。
元々わたしは有栖川有栖の不器用な甘さがけっこう好きですからね。
若い頃より上手くなったけど、素朴さが残っているところは好きですよ。
芭蕉も家隆も書いている。意外。わたしが読まないうちにここまで作品の幅を広げていたとは。
古典も読むのかな?ミステリ作家はあまり文学系のものは読まないイメージなんだが。
それは偏見なのか。
たまたま借りる本の数が足りなかったので、図書館の棚をものすごく久々に棚を回って
有栖川有栖を選んだ。
普段はリストを作って、それを予約してつぶしていく借り方をしているので、
棚をめぐって面白そうな本を抜き出して借りるというのも楽しいだろうと思ったんだけど、
実際にやってみるとやっぱり面白そうな本はそうそう開架書棚には見当たらなくて、
時間がない時はイライラするのでした。
有栖川有栖はあと8年後くらいに未読分をまとめて読む。
それまでに学生アリスシリーズの最終巻は出して置いて欲しいものだね。
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