タイトルからすごく面白そうな話だと思ったのだが、……この人の本は、期待して読むと
そうでもない、ということが多い。
小説家じゃないんだから、そんなに本人側からの書き方を求めてはいけないんだろうけど、
年譜づくりにだいぶ偏ってしまったかなと思う。
この出来事が何年に起こったか、というアリバイ崩しは探偵的で著者は相当楽しいと思うが、
その比重に比べて、薩摩治郎八の人柄がよく書けていた気がしないんだよね。
隔靴掻痒の感がある。
本人もずいぶん文章を書いたらしいし、山ほど引用はしているんだけどね。なんでかな。
テーマは面白かったですよ。
バロン・サツマという名前は聞いたことはあるが、じゃあどういった人なのかというのは知らなかった。
美事に散財をした人のようですね。
自分一人で散財をした人はいくらでもいるだろうけど、それに加えて文化的貢献を為そうとして
ある程度為して、そして最終的に破産するという人生は爽快。
レジオン・ドヌール勲章まで手に入れて後の落魄。劇的だ。
まあちょっと使いすぎて小市民としては「もう少し節度を……」と言いたい部分はあるけれど、
美しく費消した。
賭け事とかもやらないわけではなかったろうが、
メゾン・クローズへの出入りもだいぶ激しかったようだが、
趣味のある使い方をした人。
この本で読んだことではなくてwikiを今読んでのことだけど、
18歳で渡英した時の月々の仕送りが3000万円とか、
10年で60億円使ったとか(まあこれはパリに建てた豪勢な留学生会館の建設費も含めてだろう)、
もう桁が違います。月3000万使う生活ってどんなの?
交友関係も金に応じて幅広く、今となっては聞いたことのない名前になっているとはいえ、
当時の名士富豪有名人芸術家、大変な人脈があったらしい。
人生悔いなしだったろうか。
生活水準を下げるというのはなかなか大変だと思うが、それは一般人のレベルでの話か。
王侯貴族なみの贅沢を一度味わったところからだと、もういっそ水準が下がって辛いっていう
レベルではないかもね。王侯貴族からだったら、そこらの小金持ち的生活でもそれはそれは質素。
人間は適応するしね。
別な薩摩治郎八伝も読んでみようと思う。
そうでもない、ということが多い。
小説家じゃないんだから、そんなに本人側からの書き方を求めてはいけないんだろうけど、
年譜づくりにだいぶ偏ってしまったかなと思う。
この出来事が何年に起こったか、というアリバイ崩しは探偵的で著者は相当楽しいと思うが、
その比重に比べて、薩摩治郎八の人柄がよく書けていた気がしないんだよね。
隔靴掻痒の感がある。
本人もずいぶん文章を書いたらしいし、山ほど引用はしているんだけどね。なんでかな。
テーマは面白かったですよ。
バロン・サツマという名前は聞いたことはあるが、じゃあどういった人なのかというのは知らなかった。
美事に散財をした人のようですね。
自分一人で散財をした人はいくらでもいるだろうけど、それに加えて文化的貢献を為そうとして
ある程度為して、そして最終的に破産するという人生は爽快。
レジオン・ドヌール勲章まで手に入れて後の落魄。劇的だ。
まあちょっと使いすぎて小市民としては「もう少し節度を……」と言いたい部分はあるけれど、
美しく費消した。
賭け事とかもやらないわけではなかったろうが、
メゾン・クローズへの出入りもだいぶ激しかったようだが、
趣味のある使い方をした人。
この本で読んだことではなくてwikiを今読んでのことだけど、
18歳で渡英した時の月々の仕送りが3000万円とか、
10年で60億円使ったとか(まあこれはパリに建てた豪勢な留学生会館の建設費も含めてだろう)、
もう桁が違います。月3000万使う生活ってどんなの?
交友関係も金に応じて幅広く、今となっては聞いたことのない名前になっているとはいえ、
当時の名士富豪有名人芸術家、大変な人脈があったらしい。
人生悔いなしだったろうか。
生活水準を下げるというのはなかなか大変だと思うが、それは一般人のレベルでの話か。
王侯貴族なみの贅沢を一度味わったところからだと、もういっそ水準が下がって辛いっていう
レベルではないかもね。王侯貴族からだったら、そこらの小金持ち的生活でもそれはそれは質素。
人間は適応するしね。
別な薩摩治郎八伝も読んでみようと思う。
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