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本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< どうする家康 第1回 >

2023年02月10日 | ドラマ。
これ面白かったですよ!素直に。
2011年の「江」から大河ドラマの、少なくとも初回はトライしているが、
一番面白い初回だったし、これは続けて見るんじゃないかな。

ちなみに通して見られたのは「真田丸」と「おんな城主直虎」と「青天を衝け」。
それも惰性で見続けたレベルで、そんなに面白くはなかったんだよね。
「直虎」は高橋一生が死ぬまでは面白かったけど、後半はぐだぐだだったし。

今回のこれは大河ドラマらしからぬ軽みがわたし好み。
大河ドラマって基本的に重いから、週1で見るのはちょっと負担?なんだよね。
このくらいの軽みなら胸にもたれず、構えず見られる。ありがたい。


ふーん。そう来ましたか。けっこう新機軸。
今川義元が従来のイメージとは違い、名君だったという意見も散見するところだし、
家康本人の今川への気持ち、織田への気持ちもいろいろな考え方があって
かなりバラエティに富むが、ドラマとして作られるのは不遇だった人質時代、
帰りたいけど帰れなかった自領、耐え忍ぶ性質の涵養というのが大多数。

しかしここでは、家康は洗練された環境に慣れて、義元を尊敬し憧れ、
野卑な自領の人々や風俗に退く人物に描かれている。
ドラマとしてこう書かれると、たしかにそれもありだなあという気にもなる。

生活レベルの高いところから低いところへ流れるのはなかなか難しいし。
それなりに人質として大切にされてたとしたら、今川家中で自分が活躍し重んじられ、
安定していくという未来しか……しか、ではないが、
そういう未来を描いてもおかしくない。

生まれてからほとんど暮らしたことのない岡崎に馴染めなくても仕方ない。
周りの大人たちはそのあたりに気づかなかったかもしれない。
大人たちにとっては、岡崎が唯一無二の土地、絶対に帰るふるさと、
何よりも大切な場所だから。

そんな大人たちの影響を受けて、家康も岡崎への愛を感じていた可能性も
大いにあるが、違和感を感じていた可能性も同じくらいあるんだ。

築山殿とままごとのように幸せに暮らしている描写は、これは本当に珍しい。
家康のドラマで、もしかしたら初の試みじゃないですか。
仲がいいくらいのドラマはあったかもしれないけど、政略結婚を全く
漂わせずに仲がいい、という描き方は大変に珍しい。

……でもその幸せは続かないけどね。
だって第1回でもう桶狭間までやっちゃったんでしょう?
史実では十数年くらい先の話だが、3話目くらいにいなくなっちゃいそうな気がする。
それとも若い頃を重点的に描くのかな?松潤を起用したってことは。

松潤は(わたしはジャニに対しては偏見があるが)まあまあ好きで、
演技的にも全然気にならない。
最初の登場がお人形遊びからだったので、一体いくつだ?と思い、
出来ればテロップで出しておいて欲しいと思ったけど。
12、3歳だろうか。違和感はなかった。

「真田丸」でアベサダヲが家康をやった時のインパクトには負けるけど。
アベサダヲはおっさんのはずなのに少年のように目がキラキラしてて、
うーん、さすが役者だと思った。
松潤はイケメンで見た目が若いからインパクトが減るのは仕方がない。

義元を野村萬斎でびしっと決めさせるのも新機軸ですよね。
もう少し恰幅のいい、大物感が漂う人物というのはあるにせよ。
でも桶狭間の時、義元は39ですからね。萬斎さんよりだいぶ若い。
今川義元は今後の研究で、イメージがいくらでも変わり得る武将だなあと思う。

今を時めく信長だってこの数十年で相当に変わったし、
数十年後には今川義元が武将人気投票の5位くらいになっていても不思議ではない。

わたしは松也がやった「真田丸」の今川氏真が地味に好きだったので、
このドラマで氏真がどう描かれていくのか大変楽しみにしている。
ある意味家康がどうなるかよりも楽しみ。
溝端淳平は、わたしの中で近年評価がかなり右肩上がりなので、
起用した意味のある氏真になるのかと期待している。

松重豊が石川数正かー。ここも見どころがありそうだなあ。楽しみー。
ただしおまけ部分のナレーションに松重豊を起用したのは不満。
「英雄たちの選択」になってしまうんじゃ!まあそれを狙ったんだろうけど。

有村架純はかわいいですね。あんなに素直にかわいい築山殿は初めてではないですか。
絵に描いたような幸せな夫婦から、夫が妻を殺害する夫婦まで
どんな風にもっていくのだろうとわくわくする。

あっ!そうだ!野間口徹!
大高城のふらふらになった城主、鵜殿長照をやってたのが野間口徹だったなんて!
誰だかわからなかったけど、鼻筋が通ったノーブルな顔立ちの役者だなあ、
こんな人いたっけ?と思っていたら野間口徹だった!
前に彼を見ていて、意外とパーツがいいよな、この人、と思ったことがあったが、
ここまで出来上がるとは思わなかった。

最近役柄が広がって本当に嬉しい。……まあわたしが知らなかっただけかもしれんが、
前は冷徹で腹黒い悪役か、気の弱いお人よしの上司か、融通のきかない刑事か
パターン俳優だったもの。それはそれでハマってて大変良かったんだけど、
最近は出番が長くなって、主役のそばにいることも増えて来てうれしいね。
今後長く出る役なんだろうか。ずっと見たいけどなあ。


久々に先が楽しみな大河。
脚本は古田新太とつい間違えてしまう古沢良太、わたしは「探偵はBARにいる」
シリーズが大好きだった。
ただその他に見た数本は特に惹かれることもなく……
この脚本家、面白い!といいたいよ。


そうですか、岡田准一が脇で織田信長を演じるようになりましたか。
岡田と松潤の絡みは楽しみですな。がっぷり四つに組めるかどうか。
そこまで力があるかどうか。
楽しみ楽しみー。


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