<統計的な考え方>を利用した「超音波技術」 Ultrasonic experiment
超音波洗浄にとっては、
目的に適した表面の実現が問題で、
単純な洗浄評価よりは更に詳しく
利用目的における評価・トラブル・・・の
安定性・ばらつきが問題になります。
この場合は目標を目指しての一回の洗浄プロセスの効果として
その関連データを測り、その散らばり(分布)について確率を求めます。
対象の中で特定の特性を持つ物の数を表す数値は
古くから統計と呼ばれて来ています。
そこで、多数の結果の中で一定の値
(正確にはその近傍の値)が現れる確率を検討する方法を
統計的な見方と呼びます。
超音波洗浄の改善・効果を考える場合には、
洗浄の結果・評価(数値化)の方向と
効果(不具合やトラブル・・の改善)についての統計的な検討が必要になります。
ここまでの話は常識的なものですが、
ここから更に一歩踏み込んで洗浄の動き自体の検討に進みます。
この場合は、効果的な洗浄事例に従ったりして
その結果を統計的に確認するという方法だけではなく、
洗浄を生み出す条件<洗浄物・数量・洗浄時間・・・>と
超音波の動きの構造<音圧・変化・キャビテーション・・・>を
数値・図形・・・で捉えることが必要になります。
ところが、洗浄を生み出すシステムの仕組みは、
社会の仕組みのように無数の部分の繋がりで出来上がっています。
この複雑なシステムの動きを、
その構成部分の動きの総和として捉えようとするのが統計的な見方です。
この場合、最終的には超音波の洗浄物への動きを生み出すための
単純化したイメージが必要になります。
このイメージの構築の基本要素は、超音波の仕組みの知識と、
これまで強調して来た最終的な超音波洗浄に関する動きの目的意識です。
これらによって試行錯誤的にイメージの改善を進めることになります。
こんな面倒な話は聞きたくもないと思うかも知れませんが、
「天は自らを助けるものを助ける」と言うように、
超音波洗浄は人から教えられるものだけでは不十分で、
自分で考えて仕上げることが不可欠です。
その場合に「統計的な見方の有効利用」が成功へのキーワードになります。
表面弾性波の利用技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=7665
オリジナル超音波技術によるビジネス対応
http://ultrasonic-labo.com/?p=9232
超音波(論理モデルに関する)研究開発資料
http://ultrasonic-labo.com/?p=1716
通信の数学的理論
http://ultrasonic-labo.com/?p=1350
音色と超音波
http://ultrasonic-labo.com/?p=1082
モノイドの圏
http://ultrasonic-labo.com/?p=1311
物の動きを読む
http://ultrasonic-labo.com/?p=1074
超音波コンサルティング
http://ultrasonic-labo.com/?p=2187
超音波(発振制御)プローブ (超音波システム研究所 ultrasonic-labo)
超音波システム研究所は、
オリジナル製品:超音波テスターの利用実績から
部品検査、精密洗浄・・・に関して、
超音波の伝搬状態に関する
音響特性を考慮した
超音波プローブの製造技術を開発しました。
超音波プローブ開発に関する新しい技術です。
測定・発振・制御に合わせた、
超音波(の伝搬状態)が利用できます。
特に、発振・受信の組み合わせによる
応答特性を利用した
部品検査や小さい部品の精密洗浄に関して、
超音波振動の新しい利用実績が増えています。
概略仕様
測定範囲 0.01Hz~20MHz
発振範囲 1kHz~5MHz
コード長さ 30cm~
超音波洗浄器( 42kHz 35W )
水槽と液循環の改良により(水槽の改良は十分ではありませんが調整により均一状態にできました)
均一で強い超音波伝搬状態を設定しました
注:詳細を知りたい方は超音波システム研究所にお問い合わせください
超音波システムの技術-4
超音波システムの技術
2種類の超音波を適正に設定することで、
キャビテーションと音響流を、
目的に合わせた状態にコントロールできます
目的に合わせた超音波の効果を
効率よく安定した状態で利用できる「超音波システム」
(複数の異なる周波数の振動子を同時に出力して使用する)
Supersonic wave stir technology 超音波攪拌技術
超音波システム研究所は、
*複数の異なる周波数の振動子の「同時照射」技術
*間接容器の利用に関する「弾性波動」の応用技術
*振動子の固定方法による「定在波の制御」技術
*時系列データのフィードバック解析による「超音波測定・解析」技術
*液循環に関する「ダイナミックシステム」の統計処理技術
*超音波の「非線形現象に関する」制御技術
*超音波とマイクロバブルによる「表面改質技術」
*超音波の「音圧測定・解析技術」
*磁性・磁気と超音波の組み合わせ技術
*超音波による「金属部品のエッジ処理」技術
上記の技術を組み合わせることで
対象物に合わせた、超音波攪拌技術(注)を開発しました。
注:超音波とマイクロバブルにより
攪拌とともに
対象粉末・・の表面応力を緩和・均一化する処理が行われます