亡くなった義父のレコードコレクションをすべて譲り受けた。ほとんどが歌劇(オペラ)と宗教音楽で、バッハ、ヘンデル、モーツァルトが中心である。ミサ曲、オラトリオ、メサイア、カンタータなど、新鮮である。夜中にヘッドフォンを通して、静かに聞き入っている。レコードクリーナーなど、今ではすべてお取り寄せでないと手に入らない。でも、1枚1枚レコードクリーナーでレコードを拭ききながら、ターンテーブルに載せ、アームを動かして、レコードに針を載せる行為は、なんともアナログで良い。昔懐かしい。昔は、こうして音楽を聴いたものだ。今の世代だからこそ、「レコードを鑑賞する」ことに、価値があるように思える。こうして、静かにレコードを聴きながら、バーボンのロックを味わう。至福のひと時である。
おしまい