馬山觀測站
今回の旅行のハイライトです。対岸の中国大陸まではわずか2kmという観測所です。
観測室から眺める大陸は本当に近いです。泳いで行けそうな距離です!!備え付けの望遠鏡を使って眺めれば、対岸の人の動きまでくっきり見えます。
こんなに近いのに、国交が無く緊張状態。対立の歴史を経て、国と国の距離はこんなには近くないのです。
台湾と中国、果たして将来はどうなるのだろうか?大陸を覗きながらそんなことを考えます。
ちなみに金門島と中国大陸、地図上ではこんなに近いのです。↓
「莒にいることを忘れるな」という意味です。太武山を三分の二まで登った所にある、故蒋介石総統の書いた「毋忘在莒」の四文字を彫った岩です。
これは戦国時代、燕の国に最後の領地まで攻め込まれて、亡国の瀬戸際に立たされた時、よく攻め返して最後の勝利をおさめたという斉の国の故事にちなんで、「今、われわれが莒(金門のこと?)にいることを忘れてはいけない」と戒め励ましている言葉です。
しかし、この山、結構険しく一日の最後に上るにはかなりキツかったです。車で上ることはできないので行くことをためらいましたが、それでもタクシー運ちゃん(おそらく60歳過ぎ?)、見せたいらしく一生懸命歩き、自分を案内してくれました。
有名な岩だけあり、やはり頑張ってでも行く価値ありです。
こうして、タクシーの運ちゃんに案内してもらい、金門島の一日観光を終えることができました。かつては、大陸から砲撃をうける程の最前線だったそうですが、今では南国の島という雰囲気でゆったりとした時間が流れる癒しの空間でした。
しかし、歴史の傷跡は深く、今でも軍事施設が残り、いざという時を想定しているようです。
今回は念願叶っての一日観光ではありましたが、時間があれば是非、宿泊してでもゆっくり観光したいものです。
最後の運ちゃんの頑張りに、チップを弾んだのは言うまでもありません。ありがとう運ちゃん。 (完)