青空ーすべてはバランス

再びPM2.5について

黄砂、花粉、PM2.5と、春は大気中の汚染が喉、肺、心臓などへ影響を与えるから要注意です。今はさらに「新型コロナウイルス」の感染も加わり、地上に住んでいるものにとっては、「水の惑星!美しい地球!」などとは言ってられない厳しい環境となっている。
2019年2月の私の記事をさらに詳しくしてみました。

空気汚染の指数
アメリカ、カナダ、EU、イギリス、韓国、中国などでは、大気汚染の程度を示す指標を独自に設定している。「空気質指数」というものです。
空気質指数・・・空気質指数とは? 

アメリカの空気質指数とPM2.5の濃度の関係を見てみよう。
空気質指数00 - 50 ⇒PM2.5濃度0-15.4
空気質指数51-100 ⇒PM2.5濃度15.5-40.4
非常に敏感な人は、長時間または激しい活動を減らすよう検討する必要がある。
空気質指数101-150⇒PM2.5濃度40.5-65.4  

心疾患や肺疾患を持つ人、高齢者、子供は、長時間または激しい活動を減らす必要がある。 
空気質指数151-200→⇒PM2.5濃度65.5-150.4  
 

心疾患や肺疾患を持つ人、高齢者、子供は、長時間または激しい活動を中止する必要がある。それ以外の人でも、長時間または激しい活動を減らす必要がある。  
 
日本には空気質指数はなく、「光化学スモッグ注意報」などの大気汚染注意報がある。各自治体から警報が出る。 

毎日数値を確認するために

環境省では「そらまめ君」がある。関東のPM2.5濃度分布図の画面を見ていただくと、色別で濃度が示されています。
そらまめ君・・・こちらで表示 
ホーム画面で自分の暮らす地域を設定し、7項目の物質も選択できます。
スマートフォン用も用意されています。・・・こちらで表示

国立環境研究所が研究用に開設しているサイトもある。
VENUS・・・こちらで表示 


個人のサイトもあった。よくこんなサイトを作ったものだと感心する。なかなかいい感じのものです。・・・こちらで表示

環境基準
 
日本では、環境基本法第16条第1項に基づく人の健康の適切な保護を図るために維持されることが望ましい水準として以下のとおり環境基準を定めています。
     1年平均値15μg/m3以下    1日平均値35μg/m3以下    
 
・アメリカは1997年に汚染の指数にPM2.5の基準値が追加された。
24時間平均が35μg/m3、年平均15μg/m3。
・EUでは国によって違う場合もあるが、EU全体の環境基準がある。
年平均25μg/m3。
・WHOは、24時間平均25μg/m3、年平均10μg/m3。

国によって状況が異なることを考慮して、暫定目標が3段階になっている。
24時間平均が75~50~37.5μg/m3、年平均が35~25~15μg/m3です。

日本はアメリカを参考にしたのか!!!しかも遅い!

日本では環境基準とは別に、PM2.5の暫定的な指針となる値(以下「暫定指針値」、日平均値70μg/m3)が2013年に定められた。報道で取り上げられたためらしい。PM2.5の日平均値が暫定指針値を超えると予測される日に各地方公共団体が注意喚起を行うことになった。 

注意すべき事項!

日本の政府広報オンラインでは、自治体からの注意喚起があったとき、
つまり、「暫定指針値」である日平均値70μg/m3を超えた場合は、

不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動はしないようにするなどの注意が必要。特に、子どもや高齢者、呼吸器系や循環器系の病気をもつ人などは、これより低い値でも健康に影響を及ぼす可能性があるから注意ください。 

としている。

環境省の暫定指針は↓ 


厚生労働省ではどう表現しているのか見てみた。「e-ヘルスネット」というサイトがあった。その中の記事に注目した。
「大気中のPM2.5値が10µg/m3増えると、心臓や肺の病気の死亡率が9%、肺がん死亡率が14%、全死亡率が6%増えます。大気汚染はすべての住民に影響しますから、PM2.5がわずか10µg/m3増えるだけで、その地域の住民の死亡率が6%増えるという深刻な事態となります。」
「わが国では、大気汚染は大きく改善されたものの、屋内の喫煙規制が国際的に遅れているため、職場や公共空間でたばこ由来のPM2.5に曝露されていることが問題となっています。たとえば日本禁煙学会がとりまとめたファクトシート[2]によると、自由に喫煙可能な店でのPM2.5の値は約600µg/m3と、中国及び米国の大気汚染のリスク評価で「厳重汚染」とされている「250~500μg/m3」[3]を超えるレベルとなっています。また不完全な分煙店では、禁煙席であっても汚染が環境基準を大きく上回る汚染があるため、改正健康増進法の施行による改善に期待がもたれます。」
公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長 

2019年2月にPM2.5の記事を書きましたが、今回再び詳しく調べ直しました。
アプリをダウンロードしたり、やそらまめ君を登録したりしておくべきだと思います。たまに非常に濃度が高くなる地域がありますから。
それにしてもいつもアメリカや世界の状況を見ながら決める自主性のない日本をまた感じてしまいました。 

タバコの煙も重大だ!

最後に大切な事がありました。マスクの生地のスキマが5マイクロメートル(㎛)ある普通のマスクではPM2.5が通過してしまうので注意です。 


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