2021年12月16日(木)朝方晴れたが不安定な天候。時折強い風が吹き、家のどこかが音を立てる。昼から曇ってきた。金曜日の夜から雪になりそうなので除雪車の試運転をしておいた。準備よし!
前回は、老化細胞が蓄積することで、細胞老化随伴分泌現象(SASP)により、多くの重大な疾病を引き起こしたり、老化細胞が正常な細胞を細胞老化させ仲間を増やし老化を促進させることを学んだ。そして、若者なんかには免疫細胞に働きかけ良い効果もあることが分かった。
相反する働きは一体何なのか?
原英二教授の考えはこうだ。
「人間の寿命が延びたのは、ここ120年くらいのこと。もっと長い年月をかけて延びたのであれば、ヒトは老化細胞やSASPによる副作用が出ないように進化したのかもしれない・・・。」
「平均寿命が50歳くらいだったときには目立たなかった老化細胞の負の側面が表面化したのではないか・・・。」
「急速な寿命の延びに人間の進化が追い付いていない・・・。」
肥満と腸内細菌
高脂肪食による肥満では、腸内細菌の環境が変化して悪玉物質が産出され、それが肝臓に運ばれ老化細胞がたまって過度のSASPが発生。肝臓がんが発症するリスクが高まることを解明している。
ここでもやはり出てきましたね!腸内細菌!!!
肝臓がんを発症した患者の腫瘍を調べたところ、約3割の患者の肝星細胞が細胞老化とSASPを起こしていた。
考えられる疾病
肝臓がん、大腸がん、うつ病、糖尿病がん、心血管疾患、糖尿病、白内障、慢性閉そく性肺疾患、アルツハイマー型認知症、骨粗しょう症、変形性膝関節症など、加齢によって増える様々な病気につながる。
高齢になるとなりやすい疾病としては知られているけど、何故か?が大分はっきりしてきたね!!!
新型コロナウイルスで高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある人が重症化しやすいと言われてきましたが、老化細胞が蓄積し過度なSASPが起こっていることが一因である可能性が指摘されています。
何かすれば少しでも予防につながるのか?気になるところです。
参照:大阪大学微生物病研究所遺伝子生物学分野 原英二教授の研究結果