2021年8月7日(土)晴れ。今日から立秋で残暑見舞いとなる。午後から曇りがちで夕方には雨が降り出した。
例年なら花火大会なども行われる頃。ここは、富山市にある富岩運河環水公園というところ。夜景がきれいな人気スポットです。

2012年8月、花火が始まる前に撮影した写真。
イベルメクチンの今後はどうなるか?見守りたい。最後に少し情報をまとめてみた。
日本とアメリカの研究者の熱意と大きな製薬会社の勇断が多くの人々を救ったことを今頃知った。なんとも情けない話です。
しかし、誠に身勝手な話ではあるけど、奇跡のようなことが再び起きないだろうかと密かに期待している自分がいる。
イベルメクチンは今、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で世界中の注目を集めていることも確かなことです。
〇何故注目を集めているのか?
・試験管レベルの研究では、新型コロナウイルスがヒトの細胞内で増殖することを抑制していることが確認されている。
・エイズウイルスやデング熱ウイルスの増殖を抑制する実験データもある。
・サルの腎臓由来のVero培養細胞に新型コロナウイルスを感染させてイベルメクチンを添加したところ、ウイルスの増殖が低下した実験結果がある。
・臨床試験で効果ありという報告が途上国を中心に約80件なされている。
・4月~5月、変異株の感染爆発が起きたインド。2021年5月6日の新規感染者数は414,188人。8月4日は42,982人。落ち着いてきている。各州が「イベルメクチン」の本格投与に踏み切ってから、感染者数・死亡者数ともに減少に転じている。もちろんイベルメクチン効果だけではないでしょうが。
・ペルーで投与に踏み切った州は効果が出たが、投与をしなかった州では明らかに感染者数・死亡者数に差が出た。その後、政府が投与しない方針に転じ、せっかくの成果も台無しになったらしい。
・アフリカでは、オンコセルカ症に対する治療薬として実際にイベルメクチンが投与されている国はたくさんある。貴重な資料となるのでは?と思ったけど、あまり信用に足る資料がないので触れないことにする。よくわからない。
〇薬価
体重70キロの患者の治療に必要なイベルメクチンは、日本では約3500円だが、世界的な相場は数百円といわれる。製薬会社にとっては魅力のない薬と言える。
〇日本の臨床試験
国内のイベルメクチン臨床試験は、北里大学が医師主導で取り組んでいるが、感染拡大などで遅れている。病院も大変な状況になるからです。
〇何故かWHOは否定的
一方、WHOは3月31日に、イベルメクチンのこれまでの臨床試験結果について「証拠が非常に不確実」だとし、治験以外では「症状の内容や期間にかかわらず、いかなる患者にも使用すべきではない」との声明を発表している。
今、国内で使用されている治療薬は6種類。世界で開発中が14種類だと認識しています。世界中の製薬会社が大金をかけています。メルク社も薬を開発しています。ぜひ効果と安全性が確認されて承認までいき、資金を回収できればいいですね・・・。
2021.7.12、大村博士が週刊エコノミスト Onlineで発言している記事を見つけた。
「イベルメクチンに関してはもう科学の問題ではなく、政治の問題になってしまっているのです。」
中国の儒学者・孟子がお好きだそうで、その言葉「至誠天に通ず」という心境を吐露されている。
「医薬品は人々のためにあるのであり、利益のためにあるのではない」というメルク社の原則を思い出す。
危機の時にはうわべが取れて物事の本質が見え隠れする。今のこの数年の動きをよく見ておくべきです。
こんな世界的な危機の時、政治家も製薬会社も医師もすべての人が力を合わす時ではないでしょうか?
大村博士は、国内各地の土壌を採取しては研究室に持ち込み、スクリーニング(選別・検索)にかけてまず微生物の性質を解明し、次いで微生物が産生している化学物質のスクリーニングをして人間に役立つ物質を発見したのです。
私は同じ日本人として誇りに思います。
参考:読売新聞オンライン、週刊エコノミスト Online(毎日新聞)